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2007 Fiscal Year Annual Research Report

「ソフトでウエット」なマイクロ化学システム-人工細胞の構築

Research Project

Project/Area Number 16310099
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

奥村 幸久  Shinshu University, 工学部, 准教授 (40243042)

Keywords巨大リポソーム / 陽イオン性人工脂質 / オリゴベシキュラーベシクル / マイクロマニュピレーション / マイクロ化学システム / 化学的区分 / 形態変化 / 化学修飾高分子微粒子
Research Abstract

1.巨大リポソーム調製法の開発・改良.電圧印加下における巨大リポソーム形成方法の詳細の解明を目的として,陽イオン性人工脂質を添加した脂質膜からの形成について検討をおこない,極めて少量の陽イオン性人工脂質の添加により,脂質膜振動の抑制と逆転が生じること,巨大リポソーム形成が阻害される事を見いだした.また,従来は電圧印加下における巨大リポソーム形成はイオンの存在により阻害されると考えられていたが,それに反して,極少量のイオンの存在は逆に巨大リポソームもしくは脂質膜会合体の形成速度の著しい上昇をもたらすことを見いだした.
2.巨大リポソームの安定化手法の開発.化学修飾された高分子の共存により,巨大リポソームからオリゴベシキュラーベシクルへの形態変化が抑制され,安定性を増すことを明らかにした.
3.異種材料へのリポソームの固定化.本研究によって見いだした電極以外の担体材料上での巨大リポソーム形成現象を利用して,ナイロン等の高分子担体と巨大リポソームとの複合・固定化条件について検討をおこない,最適な条件を見いだした.
4.リポソームの組織化.電圧印加下における巨大リポソーム形成装置の改良を進め,巨大リポソーム集団が密に存在する状態をセル内に形成することに成功した.
5.化学システムの構築.マイクロマニュピレータを用いて高度なマイクロ化学システムの構築に必要なオリゴベシキュラーベシクルを形成する手法を開発した.また,外部物質添加によってもオリゴベシキュラーベシクル形成の誘導が可能であることを明らかにした.さらにこの手法を用いて,内ベシクル内水相と内外中間水相とて異なる組成を持つオリゴベシキュラーベシクル化学システムの構築に成功した.

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] オリゴベシキュラーベシクルの形成と内部巨大ベシクルヘの内包2008

    • Author(s)
      生井洋, 奥村幸久
    • Organizer
      日本化学会第88春季年会
    • Place of Presentation
      立教大学(東京)
    • Year and Date
      2008-03-29

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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