2007 Fiscal Year Annual Research Report
社会システムの様相性に注目したビジネスプロセスの設計方法論
Project/Area Number |
16310112
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
片井 修 Kyoto University, 情報学研究科, 教授 (50089124)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 浩司 京都大学, 情報学研究科, 准教授 (90214600)
須藤 秀紹 室蘭工業大学, 工学部, 准教授 (90352525)
塩瀬 隆之 京都大学, 情報学研究所, 助教 (90332759)
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Keywords | ビジネスプロセス / 様相性 / コミュニティデザイン / 生態心理学 / 創発 |
Research Abstract |
ローカルな利益追求が逆にグローバルな衰退をもたらす社会現象の発生を説明する一つのキーワードは「社会システムの様相性」である。本研究は、社会システムとの相互作用を無視できない好適な対象としてビジネスプロセスをとりあげ、その様相性に注目した設計方法論の構築を目的としている。研究計画最終年度にあたる平成19年度の研究成果を以下にまとめる。 [基礎理論]まず対象系を規定するダイナミクスが「因果関係」ではなくむしろ系外との「バランス」にあることから、生態(エコロジカル)システムに見られる知見の導入を研究当初から試みており、「秩序化/脱秩序化」などの相補的な図式で捉えられる現象発生メカニズムを構想し、最終年度には対象系を「居住者と部屋」という形に単純化して、そのメカニズムを活用する方策を示した。 [デザイン支援手法の確立]設計支援システムという一つの計算機アプリケーションとして実装するまでには至らなかったが、E-businessにおいて離散的・分権的な各セクターが、時間様相と義務様相を媒介としたインタラクションを引き起こす場合を対象として、隠されたコンフリクトの発見とその解消をする方法を提案した。 [実践]インクルーシブデザインWSを最終年度には月例で開催し、オーガナイザ集団という小規模な社会、WS参加者集団という中規模な社会、デザイン結果のユーザをも取り込んだ規模の社会が、WS開催という活動を媒介として形成される様子を、実践的に検証する機会を増やした。現在はその結果をまとめている段階であり、来年度中に報告する予定である。
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Research Products
(11 results)