2006 Fiscal Year Annual Research Report
パーソナルコンピュータによる仏伝物語『マハーヴァスツ』の語彙索引作成
Project/Area Number |
16320009
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Research Institution | Sendai National College of Technology |
Principal Investigator |
逢坂 雄美 仙台電波工業高等専門学校, 教授 (30152036)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 守一 宝仙学園短期大学, 学長 (90200667)
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Keywords | 初期仏教 / マハーヴァスツ / 単語索引 / 仏教混淆梵語聖典 / 人文科学とデータベース |
Research Abstract |
仏教混淆梵語聖典『マハーヴァスツ』は,最も重要な仏陀の伝記の一つである.使用言語は,仏教混淆梵語のうち最も古い層に属し,古典サンスクリット語の知識のみで理解することは不可能であり,未解決の多くの言語学・文法上の問題を含んでいる.コンピュータ上にテキストを作成し,網羅的な正順語彙索引を作成することは,仏教混淆梵語の語彙研究の基礎となり,逆順の索引は文法を解明する上で不可欠となり,また仏教混淆梵語で書かれた膨大な大乗経典の語彙と文法の解明を飛躍的に発展させることになる.昨年度は第2巻の索引を中央学術研究所より出版した.本年度は,最終第3巻の索引作成に取りかかっており,近々出版する予定である. 我々は相当早い時期(1990年代始め)にパーソナルコンピュータを使って,ジャイナ教聖典の計算機解析についての研究を開始した.その後,仏教聖典・仏教混淆梵語聖典について研究した.我々の研究は,中期インド・アリアン諸語に関する正確な知識を有する国内外の研究者と情報科学の研究者との密接な共同研究により,貴重なデータを構築してきたことに特徴がある.これらの知見に基づき得られた正確なデータを元に構築された我々のデータベースは,それだけでも希少価値があると判断できよう.獲得したデータの一部はホームページ(URL:http://www.sendai-ct.ac.jp/〜ousaka/)にて公開している.また,その一部は,国内外の研究機関・出版杜より基礎資料として出版し,研究進展に寄与している.最近,海外の研究者から我々の開発したツールを使用したいとの申し込みがあったが,これは開発したツールに対する評価が高まっている現れともいえよう.本年度では,これまでの研究全体をまとめたデータベースについて議論した論文を,関連分野研究会(「人文科学とデータベース」)にて発表し,論文としてまとめた.
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Research Products
(1 results)