2004 Fiscal Year Annual Research Report
比較文明史的アプローチにおける技術と自然の変容過程序説
Project/Area Number |
16320015
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
木岡 伸夫 関西大学, 文学部, 教授 (70204823)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
品川 哲彦 関西大学, 文学部, 教授 (90226134)
伊藤 徹 京都教育大学, 教育学部, 助教授 (20193500)
桑子 敏雄 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (30134422)
鈴木 貞美 国際日本文化研究センター, 教授 (60179207)
望月 俊孝 福岡女子大学, 文学部, 教授 (50200332)
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Keywords | 比較文明史 / 技術 / 自然 / 身体 / 風土 / 民芸運動 / 優生学 / マルクス主義技術論 |
Research Abstract |
木岡は研究分担者をチーフとする研究班を組織し、各研究班は研究分担者の責任の下に、それぞれ独立の分科会形式で調査研究を進める一方、1〜2ヶ月に一回のペースで、主として国際日本文化研究センターを会場として研究会を行ない、研究分担者および研究協力者が研究成果を発表した。 (1)伊藤は、「柳宗悦と民芸運動」をテーマとして研究会を組織し、大正末から昭和期にかけての民芸運動の展開を検討した。(2)桑子は、「明治政府の内務政策と国土空間再編過程」をテーマとして、山林や河川への近代技術の導入によって中央集権的空間管理がいかに展開したかを、フィールドワークを中心に基礎的なデータ収集を行なった。(3)品川と中澤は、「進化論と優生運動の展開」をテーマとして、明治から昭和初期にかけての進化論など外来思想・技術の導入が日本人の身体観をいかに変容させたかに関する基礎的研究を行なった。(4)鈴木と嶺は、「マルクス主義技術論の再評価」をテーマとして、第二次大戦前期のマルクス主義陣営と京都学派における技術論・技術哲学の台頭に焦点を合わせ、近代化以降の技術と身体の関係についての理論的反省のありようを検討した。(5)望月は、「建築の思想と実践」をテーマとして、1920年代以降に大きく展開した建築の思想、とりわけブルーノ・タウトの日本社会への影響を、建築史・文化史・思想史にまたがる問題として検討した。 また、木岡は、平成16年9月に、フランスでの国際シンポジウムに参加し、本研究の研究成果を発表した。 さらに、同年10月29・30日に、海外共同研究者を招聘して、関西大学で国際シンポジウム「技術と身体の歴史性」を開催した。
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Research Products
(7 results)