2004 Fiscal Year Annual Research Report
工芸における伝統と革新:京都を中心とした職人産業の歴史的変遷と現状分析
Project/Area Number |
16320023
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | International Research Center for Japanese Studies |
Principal Investigator |
稲賀 繁美 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (40203195)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芳賀 徹 京都造形芸術大学, 学長 (10012303)
原田 平作 愛媛県美術館, 館長 (50198925)
松原 龍一 京都国立近代美術館, 学芸課, 主任研究官 (40270491)
栗本 夏樹 京都市立芸術大学, 美術学部, 専任講師 (60254314)
鈴木 禎宏 お茶の水女子大学, 生活科学部, 助教授 (80334564)
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Keywords | 京都 / 伝統工芸 / 伝統的工芸 / 陶磁器 / 漆芸 / 染織 / 茶道具 / 金工 |
Research Abstract |
平成16年度の調査概要は以下の通りである。 (1)雑誌『京都』の総目次をデータベース化し、これを手掛かりに、京都を中心とする伝統工芸の実態を把握し、危機に瀕した貴重な技術およびその伝承者の存在を確認した。 (2)複数の調査チームを編成して、伝統工芸の製作の現場を複数取材した。現場との信頼関係の確立、流通機構全般に行き渡った調査のための、基本的な導線を確立し、調査結果を文書化した。 (3)聞き込み調査により、家元、技能伝承者・芸術家の証言を得た。また昭和50年代の通商産業省による過去の台帳を検討し、従来の調査のありかたを吟味するとともに、その後の展開を分野に応じて調査した。 (4)複数の調査チームを地域や技術分野に分けて編成し、海外を含め、日本の伝統工芸が生かされている領域、日本の商品生産と競合を来している分野、近年、伝統の再活性化が見られる現場などを取材調査した。またその調査結果の報告を受けて、次年度への発展の基礎とした。 (5)証言の取りまとめや、映像情報の取材・編集に取りかかった。 (6)各分野での研究に必要な基礎的文献を購入した。 具体的な調査活動としては(1)職人工房、個人作家との接触。ヴィデオ撮影などによる資料集積の開始。(2)消滅の寸前にある原材料生産、特殊技能の映像・音声資料としての保存、編集。(3)職人の方々への聞き取り調査とその記録(文字・映像・音声情報)の編集などが中心的な作業となった。
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Research Products
(7 results)