2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16320042
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
菅原 克也 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (30171135)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大澤 吉博 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (00107418)
エリス 俊子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (90242031)
徳盛 誠 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 講師 (00272469)
劉 岸偉 東京工業大学, 外国語研究教育センター, 教授 (30230874)
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Keywords | 東アジア / ラフカディオ・ハーン / 小泉八雲 / ICLA |
Research Abstract |
本年度は、共同研究の初年度として、まず各研究分担者間の意見の調整と、基礎資料の蓄積に努めた。その上で、9月25日以降一週間にわたり開かれた国際シンポジウム「世界の中のラフカディオ・ハーン」を、基盤研究(A)(2)「近代東アジアにおける異文化の異化と同化」(15202007、代表者:大澤吉博)と共催した。これは、小泉八雲=ラフカディオ・ハーンの没後百年を記念して行われたもので、ハーンという特異な文学者の作品が、日本文化というコンテクストでどのように読まれたか、また、それが日本人の対欧米意識にどのようなインパクトを及ぼしたかについての議論を深めることになった。なお、学会報告書としての論文集は、発表原稿を集成・改訂する形で、来年度出版の予定である。また、8月には、香港で開催された国際比較文学会(ICLA)世界大会に参加し「翻訳ワークショップ」、「スペシャル・トピックWriters Who Were Considered to Have Gone Native」等に参加し、研究発表を行い、東アジア近代文学における対欧米意識の問題に関する視野を拡大した。さらに、研究室全体としての取り組みを強化するために、大学院生が英語による発表を行うStudents' Forumを立ち上げ、来年度以降の研究態勢につながるよう配慮した。
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Research Products
(2 results)