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2006 Fiscal Year Annual Research Report

東アジア近代文学における対欧米意識と相互認識

Research Project

Project/Area Number 16320042
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

菅原 克也  東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (30171135)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) エリス 俊子  東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90242031)
徳盛 誠  東京大学, 大学院総合文化研究科, 講師 (00272469)
劉 岸偉  東京工業大学, 外国語研究教育センター, 教授 (30230874)
Keywords東アジア / 文学 / 小説 / 江戸
Research Abstract

本年度は、研究期間の最終年として、蓄積した資料及びデータの整理と、研究報告書作成に向けての準備を行った。また、研究の継続性を図るため、大学院生による研究発表の機会を設けた。
具体的には、5月に、大学院生の英語による研究発表会を開催し、本研究課題に関わるいくつかの発表を得た。ここでの発表論文は、2007年3月発行のWindows on Comparative Literature誌上に公表された。
2006年6月には、ベルギーのルーヴァン大学で開催された、ICLA主催による近代小説の制度に関する国際学会で、鴎外の史伝を例に取り、日本の近代小説の制度とヨーロッパ小説の制度の相違に関する発表を研究代表者が行った。
12月には、ロンドン大学及び大英図書館での調査を行った。
また、2007年3月には、本研究課題の大きな締めくくりとして、国際ワークショップ「大正・昭和の詩誌と詩人たち」を開催した。ここには中国精華大学の研究者も招いて、東アジア的視野の導入を図った。このワークショップの発表論文は、近日中に報告書として公開される。
本課題の3年間の研究期間中、東アジア及び日本近代の文学に関する多くの文献の集積が可能になったのは、今後の研究環境を考えるなら大きな意味を持ったと言える。とくに、個人全集の集中的な蒐集が可能となったのは大きな成果である。
また、前年度及び前々年度における、韓国、台湾との学的交流とネットワークの構築に加えて、今年度、中国・精華大学の研究者との連携を果たしたのは、今後の研究にとっての大きな遺産であると言える。
これからの課題は、東アジアの学的ネットワークを、欧米の学的ネットワークに接続することであろうが、今年度をもって、所期の目的は概ね達成されたと考えてよいであろう。

  • Research Products

    (5 results)

All 2006

All Journal Article (5 results)

  • [Journal Article] Thinker in Color : Lafcadio Hearn's Color-ful Description of La Martinique and Yokomaha2006

    • Author(s)
      SUGAWARA Katsuya
    • Journal Title

      Poetica(Yushido) 65

      Pages: 17-30

  • [Journal Article] 大沼沈山『江戸名勝詩』注解その四2006

    • Author(s)
      徳盛誠
    • Journal Title

      太平詩文 33

      Pages: 26-28

  • [Journal Article] 「今ノ事ヲ今自由ニ書ク事」の方法-海保青陵と江戸後期思想2006

    • Author(s)
      徳盛誠
    • Journal Title

      思想 985

      Pages: 66-84

  • [Journal Article] 周作人伝その22006

    • Author(s)
      劉岸偉
    • Journal Title

      言語文化論叢 10

      Pages: 1-24

  • [Journal Article] 周作人伝その32006

    • Author(s)
      劉岸偉
    • Journal Title

      言語文化論叢 11

      Pages: 1-22

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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