2004 Fiscal Year Annual Research Report
英語学習者の語用論的能力育成に関する多元的情報サイトの構築
Project/Area Number |
16320074
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
岩井 千秋 広島市立大学, 国際学部, 教授 (60176526)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
RINNERT Carol 広島市立大学, 国際学部, 教授 (20195390)
横山 知幸 広島市立大学, 国際学部, 助教授 (10191529)
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Keywords | 語用論 / 言語使用 / インタラクション / 英語母語話者 / 日母語話者 / 国際語としての英語 / コミュニケーション能力 / インターネット / 発話行為 |
Research Abstract |
本研究は3年の継続研究で、本年度(平成16)については、平成16年4月28日に提出した「科学研究費補助金交付申請書」に記載したとおり、研究の最終目標(英語教育・研究のための語用論ウェブサイト作成)に向け、次の基盤整備を行った。 (1)インターネットを利用して行う言語データ収集システムの構築、 (2)研究参加者それぞれの専門領域の視点から(1)を活用して実証研究を行うための事前準備。 まず(1)については、平成17年1月に開発をほぼ完了した。開発に向けては、業務委託したプログラマーと月に数度の割合で会合を持ち、研究代表者と分担者1名が担当授業等で繰り返しテスト運用を行った。開発条件は、1)専門的知識を有さずとも用途に応じた調査(HTMLファイル)が容易に作成できること、2)収集データが自動処理され記述データが得られること、3)言語データコーパスが自動的に作成されること、であった。さらに、クイズ形式のテストに対応し自動採点が行えるようにした。また通常の文字による調査だけではなく、音声や画像(静止画、動画)も扱えるマルティメディア対応アンケート作成システムとした。 次に(2)について。(1)の開発システムを使って2年目に実証研究を予定しているが、そのための事前準備を行った。準備に際しては、3名の研究者以外にも大学院生など語用論研究に関心のある研究者を交え主に12月〜3月に研究会を開催し、2年目に共同プロジェクトとして取り組めるようにした。その結果、主に次の3つを行うこととした。 1)「国際補助言語としての英語に求められる語用論的能力とコミュニケーション能力の類型化-母語話者と日母語話者のインタラクションの違いを比較して」 2)「日本語と英語の異文化的差異に起因する発話行為の比較分析-不平と要求の発話行為について」 3)「ウェブサイトを利用した語用論情報の提供-英語教育への応用」 以上のとおり、初年度に予定していた研究を滞りなく完了した。
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