2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16320095
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉田 光男 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (70166974)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 和枝 鹿児島国際大学, 国際文化学部, 教授 (80277706)
須川 英徳 横浜国立大学, 教育人間科学部, 助教授 (80272798)
六反田 豊 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (40220818)
桑野 栄治 久留米大学, 文学部, 助教授 (80243864)
山内 民博 新潟大学, 人文学部, 助教授 (40263991)
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Keywords | 近世 / 士族 / 士大夫 / 系譜 / 韓国 / 朝鮮 / 血縁 |
Research Abstract |
朝鮮近世士族(士大夫)の社会的性格に関する総合的研究を行う4年計画の初年度として、血縁的系譜と姻戚関係を中心とした調査研究を行った。あわせて士族の社会的位相を理解する基盤として、常民・賎民など他身分・階層の存在様態との対比研究も進めた。 1.研究会開催 (1)吉田光男「全羅道の士族家門と地域社会」:全羅南北道に基盤をおく士族家門の存在様態に関して概観し、湖南士族の特質を抽出した。 (2)山内民博「19世紀朝鮮の巫夫と巫女-慶尚道安義県戸籍大帳の分析から-」:戸籍台帳を資料として用い、比較的低位にある階層の血縁的関係などを分析して士族家門との相違を明確化した。 (3)須川英徳「醴泉在住の咸陽朴氏日記史料」:16世紀から醴泉郡に居住する士族家門末裔の日記内容を検討し、地方士族の血縁的系譜ならび経済生活実態や地域社会との関係を考察した。 2.現地調査(全羅北道・全羅南道) 自然環境・社会環境の中で近世士族を研究すべく、文化人類研究者や現地研究者の協力も得て、全羅北道および全羅南道の士族宗家・郷校・書院などを巡見し、資料調査を行うとともに、扶安金氏・興徳張氏・海南尹氏・長興魏氏など士族門中・宗孫の聞き取り調査を行い、系譜・姻戚関係および地域社会との関係における湖南士族の地域的特色を把握した。 3.文献資料調査 日本では東京大学総合図書館、東洋文庫、京都大学附属図書館、同総合博物館、韓国ではソウル大学奎章閣、ソウル大学中央図書館、国立中央図書館、全北大学博物館等の諸機関において、近世士族関係史料の調査を行った。
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Research Products
(5 results)