2006 Fiscal Year Annual Research Report
コロニアル都市・青島の形成と文化多重性に関する総合研究
Project/Area Number |
16320097
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
森 紀子 神戸大学, 文学部, 教授 (50241154)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 衛 神戸大学, 文学部, 教授 (60136398)
大津留 厚 神戸大学, 文学部, 教授 (10176943)
緒形 康 神戸大学, 文学部, 教授 (40194427)
奥村 弘 神戸大学, 文学部, 教授 (60185551)
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Keywords | 植民都市 / 青島 / 膠州湾 / 食肉市場(青島牛) / 日独戦捕虜 / アジア主義 / 海港都市 / コロニアリズム |
Research Abstract |
2006年度は前年度に引き続き国内及び海外における青島関係の史資料収集を行うとともに、これまでの成果を論文としてまとめ、国際シンポジウムの場で発表していくことにも留意した。 すなわち、森紀子は8月25日〜28日、中国社会科学院近代史研究所が北京で開催した『1910年代的中国』の国際学術討論会に出席し「食肉市場から見た1910年代のコロニアル空間・青島」と題する口頭発表を行った。また、大津留厚と奥村弘は8月中、ドイツ・ミュンヘンのバイエルン国立図書館およびオーストリア・ウィーンの国家文書館で青島の日独戦で捕虜になったドイツ・オーストリア兵に関する史料の収集を行った。森、佐々木、緒形、奥村は11月29〜30日にかけて国立台湾大学で開催された『東アジア文化交流:空間・境界・移動 国際学術シンポジウム』に参加し、森紀子が「コロニアル空間・青島における文化摩擦と時代相」と題して口頭発表を行った。緒形康は12月9日、孫文記念会主催の『孫文生誕140周年国際シンポジウム』において「孫文・熊楠の"アジア主義"」と題する口頭発表を行い、コロニアリズムを巡る時代思潮の分析を行った。2007年2月7日、青島市から張樹楓(青島市社会科学院研究員)楊来青(青島市档案局副局長)両氏を招聘し、神戸大学において『国際学術シンポジウム・東アジア海港都市の人文学』を開催、それぞれ「清末膠州湾の駐兵防備の研究」「ドイツの青島における自由貿易政策実施の研究」と題する口頭発表を行った。また、2月中、森紀子はドイツ・フランクフルト市公文書館およびフランクフルト大学図書館において青島関係文献史料の収集を行った。 なお、大津留厚が監修者として翻訳を進めていたヴォルフガング・バウアー著『植民都市・青島1914〜1931-日・独・中政治経済の結節点』は訳了して出版された。
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Research Products
(6 results)