2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16320103
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
鶴島 博和 熊本大学, 教育学部, 教授 (20188642)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
常見 信代 北海学園大学, 人文学部, 教授 (30258694)
吉武 憲司 慶応義塾大学, 文学部, 教授 (60210671)
有光 秀行 東北大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (80253326)
谷口 光男 有明高等専門学校, 一般教育科, 助教授 (10321514)
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Keywords | ブリテン / ネイション / British / English / Welsh / Scots / Picts / Irish |
Research Abstract |
5月14日の神戸大学における第4回目の研究集会において鶴島博和が基調報告「DanesとDanelaw」を行い、当初の計画に従い今年度の研究の大きな柱を中世ブリテン諸島における諸ネイション概念の整理とその辞書作りとした。7月11日から14日にリーズ国際中世学会において鶴島は三つの分科会を運営し、鶴島、有光秀行が報告した。この報告はプロシーディングズとしてアメリカとヨーロッパ(主として英国)の専門的研究者200人に配布した。7月に吉武憲司は、ノルマンディにおけるイングランド王の墓を調査し王権イデオロギーの表象形態に関する研究を行った。9月2日から4日かけて札幌北海学園大学で第5回目の研究集会を行い、各自研究の成果を発表し活発な議論を行った。報告主題は以下の通りである。鶴島「『アングロ・サクソン』年代記におけるnationesの意味変遷について」;常見「史料に現れたPictsとScots」;有光(論文参加)「Brut y Twysogyonほか若干の年代記におけるネイション」;田中美穂(研究協力者)「Irish, Scots, Gales」;谷口「在地のアイリッシュと植民者の関係と人名」;吉武「王の墓とアイデンティティ」11月3日から5日までアメリカ合衆国ワシントンDCで開催されたハスキンズ・ソサイエティ(国際中世史学会)年次集会で鶴島が報告した。鶴島は11月27日から12月4日まで英国に出張し、ドーヴァ近郊コードレッドの城について在地の研究者であるイアン・ピアス博士と共同調査を行った。鶴島は12月10日から11日にソウル市で韓国ブリテン史学会に参加し、論文を報告するとともに共同研究の可能性について話し合いを行った。3月12日東京三田の慶応義塾大学において第6回目の研究集会を行い研究の成果を発表し、最後に鶴島が今年度の研究の総括を行った。また3月13日から2週間常見信代が研究の補充のために英国へ調査旅行にでかけた。
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Research Products
(6 results)