2005 Fiscal Year Annual Research Report
近代日本地域自治の軌跡-村と「むら」の法史学的分析
Project/Area Number |
16330004
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
村上 一博 明治大学, 法学部, 教授 (10212250)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川口 由彦 法政大学, 法学部, 教授 (30186077)
岩谷 十郎 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (90211763)
宮平 真弥 流通経済大学, 法学部, 助教授 (80337287)
出口 雄一 横浜桐蔭大学, 法学部, 専任講師 (10387095)
水林 彪 一橋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (70009843)
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Keywords | 地方自治 / 町村製 / 村役場文書 / 砺波 / 永小作 / 二万石用水 |
Research Abstract |
富山県旧砺波郡東野尻村地域は、古くから散居村・鬮割制度・慣行小作権が行われていたことで、広く知られており、かつて農政調査会から詳細な調査報告書も作成されている。しかし、当該村落の自治の態様からの視点が欠如しているため、慣行小作権の生成・発展・変容を十分に説明するに至っていない。本研究は、村落自治の観点からかの課題に答えようとする試みである。 研究の第2年目にあたる本年度は、前年度に引続き、行政文書の調査収集を目的とし、二回(夏・春)の現地調査を実施した。 第一回(通算第三回)現地調査(2005年8月1日〜4日、富山県砺波市東野尻地区調査)(6月11日・打合会[慶應義塾大学]);『砺波市歴史資料調査報告書第8集-東野尻村役場文書目録-』および、追加調査目録に基づき、現在、東野尻公民館に保管されている昭和戦前期の原文書について、デジタルカメラ5台による撮影、およびHDDへの保存作業を行った。また、現地の旧名望家や自治会役員から聞き取り調査を随時行い、くわえて砺波市立図書館・高岡市立図書館所蔵の郷土史関係文献を閲覧した。特に、二万石用水関係資料と近隣村落の永小作関係資料(例えば、鷹栖村)を収集した。 第二回(通算第四回)現地調査(2006年3月13日〜16日、富山県砺波市東野尻地区調査)(1月14日・打合会[明治大学]);前回に引き続き、昭和30年代前半までの東野尻村役場文書の撮影を行うとともに、次回からの調査を予定している、砺波郷土資料館保管の、東野尻村関係文書の所在を確認(たとえば、土地台帳など)し、また村内旧家・有力者層の所蔵文書についてを行った。
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