2004 Fiscal Year Annual Research Report
ビジネスゲームを用いたe-ビジネスおよびサプライチェーンの実験的アプローチ
Project/Area Number |
16330069
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
白井 宏明 国立大学法人横浜国立大学, 経営学部, 教授 (70334620)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 英作 国立大学法人横浜国立大学, 経営学部, 教授 (20194201)
松井 美樹 国立大学法人横浜国立大学, 大学院・国際社会科学研究科, 教授 (70173789)
田名部 元成 国立大学法人横浜国立大学, 経営学部, 助教授 (10313462)
|
Keywords | ビジネスゲーム / サプライチェーン / シミュレーション / ゲーミング / eビジネス |
Research Abstract |
経営の効率化・迅速化を追求すべく変革が求められる中で、著しい進展を遂げる情報技術や通信技術を活用したeビジネスやサプライチェーン・マネジメントの重要性を多くの企業が認識し、これらの最適戦略を模索している。そこで本研究では、この問題に有効にアプローチする手段として、ビジネスゲームというシミュレーション形態を利用する。各経済主体の行動原理を左右する価値観に関する一定の仮定を置いてゲーミング・モデルを構築し、プレーヤの相互作用の解析から、競争あるいは協調の結果として、何が起こるかを見通すことができるはずである。また、異なる戦略を採用した場合の成果の比較から、eビジネスとサプライチェーン・マネジメントの近似解を発見することが可能となると考える。 本年度の研究成果として、ビジネスゲーム実施環境及び開発環境の整備を行った。汎用性の高いビジネスゲームの実施および開発のための要件を整理し、それらを提供する環境を専用サーバ上に構築し、具体的なビジネスゲームの構築を通じて、データベースシステムとの関係、業務プロセスの表現方法などについて検討した。この結果については、日本シミュレーション&ゲーミング学会全国大会(2004年11月7日「ビジネスゲームコミュニティの構築」田名部元成)において発表した。 また、予備的ビジネスゲームの構築および試行について、サプライチェーン・マネジメントに関するビジネスゲームのプロトタイプを構築した。これを横浜国立大学国際社会科学研究科専修コース(ビジネススクール)において社会人大学院生をプレーヤとしてゲーミングを実施し、ビジネスゲームの正常動作および、プレーヤの協調によるサプライチェーン・マネジメントのモデル化の妥当性を確認することができた。
|