2004 Fiscal Year Annual Research Report
持続的イノベータによる破壊的蓄積型の技術活用:日本企業特有のイノベーション経営研究
Project/Area Number |
16330076
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
児玉 文雄 芝浦工業大学, 大学院・工学マネジメント研究科, 教授 (20016538)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 孝 芝浦工業大学, 大学院・工学マネジメント研究科, 教授 (50365558)
玄場 公規 芝浦工業大学, 大学院・工学マネジメント研究科, 助教授 (80313039)
鈴木 潤 財団法人未来工学研究所, 主席研究員
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Keywords | 研究開発戦略 / 技術的リソース / 企業財務データベース / 特許データベース / 技術ドメイン / 事業ドメイン / co-occurrence / 研究開発組織 |
Research Abstract |
本研究は、個別企業の長期間にわたる財務情報や特許情報等の定量的なデータを用い、さらにそれらデータの新たな解析方法を開発することにより、我が国の企業の技術的リソースや行動の詳細な分析を行うものである。 平成16年度は、以下に示すように、各種データベースの整備とともにデータ解析手法の開発を行った。 (1)データベースの整備 (1)企業財務データベース:日本政策投資銀行が開発した上場企業の企業財務データバンクを元に、研究開発統計や特許データと組み合わせる、企業財務データベースを整備した。 (2)特許詳細データベース:特許庁による公開特許公報CD-ROMデータを元に、各社の発明の詳細な内容までを含んだデータベースを整備した。 (3)特許長期間書誌データベース:東京大学と共同で特許庁による整理標準化SGMLデータを元に、各社の特許の書誌的情報のみを含む長期間の時系列データベースとして整備した。 (2)企業内技術ドメインと事業ドメインの多様化の検討 上記のデータベースおよび、事例研究の対象として抽出した企業(キヤノン、ソニー、タケダ)の事業報告書や社史類を利用して、対象企業の事業ドメイン(製品系列)と技術ドメイン(特許分類を利用した技術分類)の時系列上の変化を検討した。さらに、IPCコードのco-citationに基づくクラスター分析を行った。 (3)人材の流動化とイノベーションの関係の検討 特許データベースにおける発明者情報を元に、研究開発戦略の変化と研究開発組織の分断・融合の関係を定量的に分析した。
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Research Products
(6 results)