2004 Fiscal Year Annual Research Report
コーポレート・ガバナンス改革における外部監査の役割
Project/Area Number |
16330088
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
八田 進二 青山学院大学, 経営学部, 教授 (60228484)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小俣 光文 明海大学, 経済学部, 助教授 (40316683)
町田 祥弘 東京経済大学, 経営学部, 助教授 (50267431)
中野 貴之 流通経済大学, 経済学部, 助教授 (70287952)
久持 英司 駿河台大学, 経済学部, 講師 (00308173)
|
Keywords | コーポレート・ガバナンス / 外部監査 / 内部統制 / ガバナンス規程 / 所有構造 / 取締役会 / 内部監査 / 不正な財務報告 |
Research Abstract |
本研究においては研究課題の意味について共通の認識を得ることから着手し、研究範囲を次のように策定した。 1)公認会計士による外部監査を主たる研究課題とする。 2)内部監査および監査役監査については直接的な研究対象とせず、外部監査ならびに諸外国の議論との比較の中で検討する。 3)証券市場における規制の中でのコーポレート・ガバナンスを議論の中心とし、法律の中でのコーポレート・ガバナンス議論については必要に応じて検討する。 こうした理解を前提に、まず外部監査とコーポレート・ガバナンスをめぐる国際的動向を探るべく、諸外国および国際機関等において展開されてきたコーポレート・ガバナンスに関する議論、ガバナンス規程および関連諸法令等を検討した。 次にこの議論を踏まえて、コーポレート・ガバナンスにおける外部監査の役割を理論的に検討した。その具体的内容は次のとおりである。 1)大規模公開企業における所有構造がガバナンス構造に与える影響 2)取締役会および監査役会(監査委員会)と、コーポレート・ガバナンスの関係 3)コーポレート・ガバナンスと内部統制(報告)の関係と、外部監査人が果たす役割 4)コーポレート・ガバナンスと内部監査の関係 5)コーポレート・ガバナンスと不正な財務報告の関係と、外部監査人が果たす役割 6)実務から見たコーポレート・ガバナンスに対する外部監査の役割および機能 これらの研究に加え、外部監査とコーポレート・ガバナンスに関する実態を把握するために、関連する国内外の先行研究の調査を行い、さらに国内の関係者に向けたアンケート調査(外部監査人、内部監査人)ならびにヒアリング調査(外部監査人、内部監査人、監査役、上場企業の最高経営責任者)も実施した。 なお本研究の成果については、現在、書籍として出版・公表することを準備中である。
|
Research Products
(6 results)