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2007 Fiscal Year Annual Research Report

コミック同人誌即売会「コミック・マーケット」の文化社会学的研究

Research Project

Project/Area Number 16330100
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

杉山 あかし  Kyushu University, 大学院・比較社会文化研究院, 准教授 (60222056)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 神原 直幸  順天堂大学, スポーツ健康学部, 准教授 (70255652)
Keywords文化社会学 / カルチュラル・スタディーズ / コミックマーケット / 同人誌 / 即売会 / おたく / 大衆文化 / 出版文化
Research Abstract

本研究の目的は、今日、世界的にも注目を集めている我が国「おたく文化」の文化社会学的分析を行ない、文化に関する社会学理論の再構築を行なうことである。具体的な研究対象はコミック同人誌即売会「コミックマーケット」(通称「コミケ」)である。このイベントは現在、東京、有明の国際展示場を借り切って夏と冬の年2回、3日間日程で催行されており、参加者は一日あたり15万人を超える。運営はボランティアによるものであり、世界最大規模の文化運動と呼ぶことができる。
本研究では初年度(平成16年度)に以下の(1)〜(3)の3調査、そして平成17年度には(4)の調査を実施し、調査対象の巨大さに対応して、文化社会学分野でこれまでにない規模の、極めて膨大なデータを集積した。このデータについてその後の各年度において分析作業を行なってきたが、本年度はプロジェクト最終年として、分析を完成し、報告書を作成した。
(1)【サークル参加者質問紙調査】サークル参加者全数調査。得られた質問紙回答は37,620票。
(2)【スタッフ参加者質問紙調査】コミックマーケットを運営するボランティア・スタッフに郵送法によって行なった質問紙調査。得られた質問紙回答は336票。
(3)【スタッフ参加者グループ・インタビュー調査】コミックマーケットを運営するボランティア・スタッフに対して行なったグループ・インタビュー調査。6グループについて実施。テープ起こし字数、総計23万5千字。
(4)【米澤嘉博氏インタビュー調査】コミックマーケット準備会代表、米澤嘉博氏への聞き取り調査。テープ起こし字数、総計3万5千字。
データ分析、検討の結果、大衆操作という観点から立論された大衆文化論、ならびに、反抗の契機として大衆文化を捉えるカルチュラル・スタディーズといった、これまでの文化理論のいずれもが適用できない、"中間文化的"な現代日本文化の動態が明らかとなった。

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Published: 2010-02-03   Modified: 2016-04-21  

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