2007 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の視触機能低下とその補綴に関する研究-プロダクティブ・エイジングのために-
Project/Area Number |
16330145
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
和氣 洋美 Kanagawa University, 人間科学部, 教授 (80122951)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和氣 典二 神奈川大学, 人間科学部, 非常勤講師 (20125818)
三星 宗雄 神奈川大学, 人間科学部, 教授 (50142667)
北原 健二 東京慈恵会医科大学, 眼科学講座, 教授 (80056853)
清水 豊 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (50231733)
中野 泰志 慶応大学, 経済学部, 教授 (60207850)
岡島 克典 横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 准教授 (60377108)
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Keywords | 高齢者 / 視覚 / 触覚 / 視触交互作用 / 視機能低下 / 補綴 / QOL / プロダクティブ・エイジング |
Research Abstract |
視覚班1.高齢者用の簡便な視認性を測定する方法を提案してきたので、本年度はこの方法を用いて、照明、コントラストなどを変数にして高齢者と若年者のデータを収集した。それによると若年者は正答率が高いところでは文字が読みやすさの評定置が高くなるが、高齢者では必ずしも読みやすさの評定置は高くない。2.白内障手術前後でカテゴリカル色知覚がどのように変化するかを検討した。それによると、手術後に色の見えが改善されるものと改善されないものがいた。 触覚班1.両手間でチェンジ・ブラインドネスが生じるかを検討した。その結果、両手間で相互作用の存在を明らかにした。その結果を、生理学の知見でどのように説明されるかを示した。2.GUIの検討 視触交互作用班 触覚のチェンジ・ブラインドネスの最中に視覚による位置情報が有効に働くかを検討している。その一環として、短期記憶においても触覚情報に視覚情報が有効に働くことを明らかにした。 高齢者のQOL評価班 本年度では、唐木や高橋の問診票と視覚QOLとの関連を調べた。まず、高齢者に多い緑内障や黄斑変性などの眼疾病の行動をQOLテストで評価した。そのうえ、問診票で患者の日常行動を評定し、両者の関係を共分散構造分析で検討した。その結果、視認性が重要であることを指摘した。
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Research Products
(14 results)