2007 Fiscal Year Annual Research Report
授業記録の再構成と授業諸要因の抽出に関する実験研究
Project/Area Number |
16330151
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
的場 正美 Nagoya University, 大学院・教育発達科学研究科, 教授 (40142286)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 好章 名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 准教授 (70293272)
近藤 孝弘 名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 准教授 (40242234)
松下 晴彦 茨城大学, 教育学部, 講師 (10199789)
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Keywords | 授業分析 / 発言の再構成 / 中間項 / 授業研究 / 教育現象の記述 / 解釈 / 授業諸要因 / エスノグラフィー |
Research Abstract |
本研究は、教授・学習活動の諸現象を叙述する記号ないしコードを開発し、それにもとづいた授業諸要因を抽出する分析手順と解釈方法および解釈に伴う諸問題を明らかにすることを目的としている。 【新しい記号の開発】調査・飼育活動(生活科)、実験活動(理科)、読み取り・音読活動(国語)、討論活動(道徳)を実施し、授業記録を作成した。その記録に基づいて、要因を抽出する過程で、次のことを見出した。すなわち、特定の概念について、通常はその概念は社会的に一定程度共通の理解があり、流通性と汎用性を有していると思われているが、特定の概念が授業の中で子どもが使用する場合には、そこに込められている意味やイメージに若干のズレがある。特定の概念に関する個人間のズレを表すために、新しい記号を開発した。 『A』/(W)〔B〕説明:『A』という特定の概念に(/)ついて、(W)という人物が〔B〕という意味ないしイメージを込めている。 【外国の授業の収集と分析】中国、ドイツの授業を観察記録し、算数(中国)、政治教育(ドイツ)の記録を収集し、中国の算数の授業を分析した。 【成果の公表】日本教育方法学会、APERA(シンガポール),WALS(香港)で成果を発表した。
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Research Products
(4 results)