2006 Fiscal Year Annual Research Report
数学教師教育における「研究授業」の役割に関する比較文化的研究
Project/Area Number |
16330173
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
藤井 斉亮 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60199289)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 美憲 筑波大学, 人間総合科学研究科, 助教授 (90226259)
中村 光一 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (80225218)
関口 靖広 山口大学, 教育学部, 教授 (40236089)
中村 享史 山梨大学, 教育人間科学部, 教授 (70303394)
竹内 伸子 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (70216852)
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Keywords | 授業研究 / 研究授業 / 比較文化的研究 |
Research Abstract |
本研究の目的は、数学科授業の改善のための指針およびその具体化のための実際的な方策を「研究授業」の役割と機能に着服して明らかにすることである。 本研究では研究課題を次のテーマ1)〜4)に絞った。 1)両国における「研究授業」の実態の解明 2)「研究授業」実践における大学等の役割 3)研究授業による数学教師の教授活動の変容 4)ケーススタディによる「研究授業」詳細な分析 本研究により「研究授業」を推進力とした数学科授業改善のための具体的な指針とそれを実践した成果が検証されよう。そして、最終的には研究の成果を教員養成プログラムに反映させ、教師資質の向上を目指した「研究授業」の具体化に寄与したいと考える。 本年度も昨年に引き続き「研究授業」の実態を解明するための調査を実施し、また、「研究授業」実践における大学等の役割を解明するために、研究分担者がそれぞれの大学で「研究授業」実践にどのように関わったかを事例研究として記録し、基本的なデータを集積し分析している。 本年度は、昨年に引き続き、授業における集団思考に焦点をあて、経験豊かな日本の教師による授業分析を試みた。そこでは、まず、集団思考をとらえる枠組みを作成した。この枠組みに基づいて、授業分析を行い、内部であるが発表をおこない、その妥当性を確認し、学会発表に向けて準備中である。また、米国のデータに加えて本年度はオーストラリアのデータも分析し、比較文化的視点から集団思考の様相がより一層明確になりつつある段階である。
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