2005 Fiscal Year Annual Research Report
学校と地域社会を結ぶ民謡の発展的創造と現代的奏演に関する調査研究
Project/Area Number |
16330174
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
大槻 寛 静岡大学, 教育学部, 教授 (90022219)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳沢 信芳 静岡大学, 教育学部, 教授 (40115457)
小西 潤子 静岡大学, 教育学部, 助教授 (70332690)
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Keywords | 地域社会 / 民謡 / 学校 / 茶歌 / 茶文化 / 発展的創造 / 現代的奏演 |
Research Abstract |
本年度は次の要領により、調査研究及び発表を行った。まず、昨年に引き続き、データベースの充実のため聞き取り調査及び民謡の再創造と奏演に関する視察調査を県内、県外およびアメリカ、スペイン、ミクロネシアに出向いて行った。そして、昨年度行った茶歌に関しての有識者懇話会の結果をふまえて大槻が茶歌ヴァリエIIを完成し、それを7月2日に行われた日本音楽表現学会のシンポジウムで「静岡の茶歌再創造と現代的奏演-市民参加型をめざして-」のタイトルで発表した。そこでは小西潤子が司会を担当し研究過程を発表した。大槻はピアノ曲茶歌ヴァリエI.IIの創作過程を説明、柳沢がその2曲を比較演奏した。その際これまでのプロジェクト協力者3名をパネリストとして招待し、茶歌再創造に関する提言を得た上で、フロアーの学会員や一般参加者(計約200名)と活発な討議を行った。なお、当日のアンケート結果から、人々の茶文化に関する関心の高さが再認識された。秋には2つの発表を行った。1つは10月29日・30日の両日、静岡市日本平動物園にて市民ウクレレ愛好グループ、及び静岡大学学生による茶歌の新作曲披露演奏である。2つ目は11月17日グランシップ「交流ホール」にて、静岡県お茶室主催の「静岡音楽茶ロン」へ参加し、茶歌ヴァリエIIをピアノ、サクソフォン4重奏、ジャズ・ピアノバージョン、馬頭琴によるバージョン、ウクレレ愛好グループによるウクレレ茶歌、で演奏披露した。以上の発表に関しては静岡新聞、SBS放送、NHKテレビなどで取り上げられ、報道された。さらに、平成18年2月には箏曲演奏家吉田理世・道美両氏を講師に迎えて2回にわたって琴の講習会を行い、日本の伝統音楽と茶文化の関係を体験的に理解した。これを受けて、現在は平成18年度展開の柱である小・中学校音楽授業での教材として運用可能な「茶歌ヴァリエII」を発展させた合奏曲編曲を試作している。
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Research Products
(3 results)