2005 Fiscal Year Annual Research Report
大学における数理情報教育に求められている課題の分析とその改善に関する研究
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16330178
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
船越 俊介 神戸大学, 発達科学部, 教授 (40031356)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白倉 暉弘 神戸大学, 発達科学部, 教授 (30033913)
高橋 譲嗣 神戸大学, 発達科学部, 教授 (30197149)
高橋 真 神戸大学, 発達科学部, 教授 (50154860)
高橋 正 神戸大学, 発達科学部, 教授 (30179494)
宮田 任寿 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (30280390)
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Keywords | 数学教育 / 情報教育 / 数式処理 / 認知科学 / 教育工学 |
Research Abstract |
本年度は以下のような研究活動を展開した。 1.研究成果中間報告の国際学会・国内学会における発表 初年度で協議・検討した各自の研究課題について研究を行い、全体として統一性のある研究成果を、ATCM、日本数学数式処理学会研究会、京都大学数理解析研究所研究集会、全国数学教育学会年会、近畿数学教育学会年会において発表した。本研究のメンバーは上記の学会で継続的に発表を行っており、平成18年も研究発表し論文を投稿する。既に、国際会議CASA, IMSには投稿し、acceptされている。 2.大学における数学教育・情報教育に関する授業改善の提案 本研究の研究成果を、神戸大学における(数理統計学、解析学、(応用)幾何学、線形代数を中心に)授業改善に活かす提案を行った。その成果は、神戸大学全学共通教育科目の改善に活かされた。 3.地域教育機関(教育委員会等)との連携 地域教育機関(教育委員会等)と大学との教育研究に関する連携について問題点を把握し協議した。 4.情報教育システムの開発・運用・評価 大学での情報教育に関する教育システムの開発・運用・評価を行った。 これらの研究・実践活動を基に、大学にける基礎教育科目としての数学教育、さらには、その教育をベースにした専門教育としての数学教育(純粋数学、応用数学)もこれまでの教育方法を変え、学生に魅力を感じさせ、大学において数学を学ぶことの有意義さを理解させるための改善に活かすことができた。また、情報教育はその必要性を認められながら、教育における人材育成及び技術の進歩に対して教育システムの確立が追い付かない等の問題があり、更に問題点を検討する必要がある。「数学嫌い」は「理科離れ」とともに社会的に広まった現象であり、その意味では「理系離れ」の現象と考えることができる。「理系離れ」をなくすには、どのような教育方法の開発が必要であるかは、研究対象が広すぎるため、我々は、数学教育・情報教育の方法の改善に焦点をあてて研究を行い、問題改善のための研究及び活動を行った。
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Research Products
(6 results)