2005 Fiscal Year Annual Research Report
携帯型端末による発達障害児の生活支援ツールの開発と評価
Project/Area Number |
16330189
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
吉松 靖文 愛媛大学, 教育学部, 助教授 (50243861)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 健史 愛媛大学, 総合情報メディアセンター, 助教授 (20274342)
井上 雅彦 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (20252819)
中川 祐治 愛媛大学, 総合情報メディアセンター, 教授 (20227755)
木村 映善 愛媛大学, 総合情報メディアセンター, 助手 (20363244)
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Keywords | 発達障害 / 自閉症 / XML / 携帯端末 / 国際化 |
Research Abstract |
平成17年度の実績をまとめると次の通りである。 (1)XMLデータベースでは、障害児がこだわる情報(たとえば、利用するキャラクター、フォント、画像、画像のキャプションなど)をXMLで表現した。同時に、携帯型支援機器のユーザインターフェースの情報(ボタン配置、ボタンの色、タップ時間の長さ、動作音の有無や音源、隠しボタンの有無、エラー時の対処など)をXMLで表現した。これらのXML情報は、XMLスキーマをあらかじめ準備することで、他の同類のアプリケーションでも利用することができるようになった。 (2)オブジェクト指向による携帯型端末アプリケーションの設計を行った。オブジェクト指向により、発達障害児の利用という視点からクラスを設計し、共通化すべきユーザインターフェースを親クラスに、区別すべきユーザインターフェースを子クラスとする。各クラスの属性は、上記のXMLスキーマによりXMLデータより必要なものを取得することができるようになった。 (3)上記の設計の応用のひとつとして、携帯型端末で動作する自閉症児の生活支援ツールを実装した。携帯型端末としては、本年度は、携帯電話(BREW)、および携帯型NOTEパソコンを対象とした。生活支援ツールは後述の4つの機能からなるが、これら4つの機能は互いに連携している。これらが矛盾なく、かつXMLからの情報に応じて動作するようなオブジェクト設計に基づいてシステムの実装を行った。ただし、BREWについては、KDDIとの契約が必要であるため(現在契約手続き中)、本年度はエミュレータ上での開発にとどまった。 (4)本研究で開発したシステム利用した実験を、愛媛大学附属養護学校において行った。実験は、知的障害児および高機能自閉症児を対象として行った。本システムによる介入前後において、行動の改善が見られた場合と見られなかった場合があり、これらについての検証を行った。
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Research Products
(5 results)