2004 Fiscal Year Annual Research Report
高機能自閉症児およびADHD児の社会性の評価と育成に関する研究
Project/Area Number |
16330192
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
東條 吉邦 茨城大学, 教育学部, 教授 (00132720)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣瀬 由美子 独立行政法人, 国立特殊教育総合研究所・教育支援研究部, 総括主任研究官 (90321596)
是枝 喜代治 独立行政法人, 国立特殊教育総合研究所・教育支援研究部, 主任研究官 (70321594)
谷口 清 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (50200481)
大六 一志 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (10251323)
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Keywords | 高機能自閉症 / 注意欠陥多動性障害(ADHD) / アスペルガー症候群 / 社会性 / スクリーニング / 事象関連電位 / 表情認知 / 教育的支援 |
Research Abstract |
1.本課題に関連した科学研究費の基盤研究(B)(2)「自閉症児・ADHD児における社会的障害の特徴と教育的支援に関する研究」(平成13〜15年度,研究代表者:東條吉邦)で開発したスクリーニング質問紙を幼児・児童・生徒に実施し,行動観察等と対比させながら,社会性の評価技法について検討した。具体的には,幼児47名を対象に心の理論課題等の通過状況との関係や中学生30名を対象に不登校・集団不適応・問題行動等との関係を検討した。また,このスクリーニング質問紙の改訂版の作成についても検討した。 2.小中学校の通常学級での対象児の行動観察及び保護者・教師から情報を収集し,高機能自閉症児とADHD児の社会性と自己統制能力の発達過程を検討した。また,小学生を対象に社会性ストーリー技法を用いた社会性の育成に関する事例研究を実施するとともに,高機能自閉症・ADHD・LD児を対象とした小中学校における校内支援体制について検討した。 3.東京大学駒場キャンパスの21世紀COEプログラム「心とことば-進化認知科学的展開」の研究室を使用し,協力者の千住淳らと共に,自閉症児22名及び健常児21名を対象に社会性刺激(視線,表情,模倣等)を用いた実験的研究を8〜10月に実施し,社会性の認知科学的(客観的)評価指標の確立について検討した。この研究成果の一部は,Neuropsychologia, Visual Cognition等の学術雑誌に報告した。 4.自閉症及びADHDの社会的障害の特徴とバランス能力の特徴との関係について検討した。 5.視聴覚統合型CPT課題を用いて,高機能自閉症及びADHDの注意機能や社会性に関する認知科学的評価指標の確立について検討した。
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Research Products
(6 results)