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2005 Fiscal Year Annual Research Report

超新星残骸の高解像度TeVガンマ線スペクトル観測による銀河系内宇宙線起源の解明

Research Project

Project/Area Number 16340073
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

窪 秀利  京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (40300868)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 谷森 達  京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10179856)
Keywordsガンマ線 / 宇宙線 / 超新星残骸 / パルサー星雲 / チェレンコフ光望遠鏡
Research Abstract

オーストラリアに設置した空気チェレンコフ光望遠鏡アレイCANGAROO-IIIを用いて、天体からのTeVガンマ線観測を遂行している。今年度は、TeVガンマ線領域の基準光源である、かに星雲の観測データを用いて、解析手法、特に、ガンマ線とバックグランドを区別する手法について、最尤法に加えて、Fisher Discriminant法を導入し、有用な手法であることが分かり、今後の解析に適用することになった。さらに、銀河系内にある、Velaパルサー星雲を観測し、Velaパルサーの位置から、有意なガンマ線を検出できなかったが、Velaパルサー星雲から、広がったTeVガンマ線を検出した。これは、先にHESSグループ(欧)が発表した結果と一致しており、パルサー星雲系の高エネルギー粒子加速を解明する上で重要な結果を得た。この他にも、非熱的X線が検出されている、超新星残骸RXJ0852.0-4622の観測データを解析し、広がったTeVガンマ線を検出した。現在、ガンマ線強度分布およびスペクトルの詳細な解析を進めており、得られた結果から、超新星残骸のTeVガンマ線放射機構ならびに宇宙線起源について考察する。これら天体観測以外にも、天体検出感度を改善すべく、データ収集システムの改良について検討した。特に、主焦点にある光電子増倍管からのチェレンコフ波形を、500MHzでサンプリングするためのFADC回路を、望遠鏡の一部に試験導入し、従来の電荷積分型方式に比べて、バックグランドである夜光を除去することができ、S/N比を改善できることが分かった。全ての光電子増倍管に導入できるように、FADC回路の高密度化の検討を行っている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] A Search for Sub-TeV Gamma-Rays from the Vela Pulsar Region with CANGAROO-III2006

    • Author(s)
      R.Enomoto, et al.
    • Journal Title

      The Astrophysical Journal 638

      Pages: 397-408

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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