2005 Fiscal Year Annual Research Report
突発的高歪度場における岩石の高速剪断延性流動メカニズムの研究
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16340151
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
道林 克禎 静岡大学, 理学部, 助教授 (20270978)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 愛明 静岡大学, 理学部, 教授 (90283861)
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Keywords | EBSD / マントルかんらん岩 / 結晶方位定向性 / マリアナ海溝 / チャレンジャー海淵 / ゼノリス / 静岡大学機器分析センター / 高温高圧変形実験 |
Research Abstract |
昨年度導入したEBSD解析装置を使って、マントルかんらん岩とガーネッタイト及び高温高圧変形実験の実験試料について剪断延性流動メカニズムを解析した。マントルかんらん岩については、マリアナ海溝最南部チャレンジャー海淵からドレッジされた試料が水を含んだアセノスフェアで流動したテクトナイトであることを世界で初めて明らかにした。さらに、秋田県男鹿半島の一の目潟のかんらん岩捕獲岩から、東北日本弧の背弧側のリソスフェアのかんらん石の結晶方位定向配列によって観測されている地震波異方性が説明できることを示した。ガーネッタイトのざくろ石解析にいて、ざくろ石の微細構造解析から塑性流動していた証拠を見つけた。変形実験試料について、EBSD解析から最大圧縮応力に石英のc軸が平行な粒子が選択的に結晶成長していることを明らかにした。この現象は地震断層の下部で歪硬化が引き起こされる可能性を示唆する点で重要である。これらの成果は、EBSD解析装置の有用性を明確にしたばかりでなく、今後のより細粒緻密岩を解析する上で貴重な経験をもたらしたことが意義深い。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Propagation of seismic slip from brittle to ductile crust : Evidence from pseudotachylyte of the Woodroffe thrust, central Australia2005
Author(s)
Lin, A., Maruyama, T., Aaron, S., Michibayashi, K.Camacho, A., Kano, K.
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Journal Title
Tectonophysics 402
Pages: 21-35
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