2006 Fiscal Year Annual Research Report
継続的発展可能な新量子化学文献データベースシステムの構築
Project/Area Number |
16350009
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
古賀 伸明 名古屋大学, 大学院情報科学研究科, 教授 (80186650)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松下 叔夫 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 助教授 (80229468)
橋本 健朗 首都大学東京, 大学院理工学研究科, 助教授 (40202254)
山邊 信一 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (00109117)
長嶋 雲兵 産業技術総合研究所, 計算科学研究部門, 総括研究員 (90164417)
鷹野 景子 お茶の水女子大学, 大学院人間文化研究科, 教授 (00143701)
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Keywords | 新量子化学文献データベース / 量子化学計算 / 非経験的分子軌道法 / 密度汎関数法 / QCLDB II |
Research Abstract |
本研究は、国内外の主要な学術雑誌に発表された非経験的量子化学計算および計算方法に関する文献を収録した量子化学文献データベース(QCLDB)を継承し、蓄積されたデータとの継続性を保ちつつ、今後の計算化学の研究方法の浸透と対象文献の増加に対応できる新しいデータベース(以降QCLDB IIとよぶ)の構築の技術的検討策を講じ、データベースの質を維持しつつ継続・発展させていくことを目的としている。平成17年度には、上に述べた目的のために、QCLDB IIに対応したデータ入力支援、精製システム(新量子化学文献データベース文献収集査読システム)の作成を行い、平成18年度にはそれの運用を開始した。入力についてはデータ入力フォームの整備を行い、従来のテキストデータに基づいたデータ入力からより簡易な入力へと変更した。しかしながら、その大きな変化を全収集査読者がフォローできたわけではなかった。また、当然、プログラムの不備も発見された。そこで、3回の班会議およびメール会議において改善の方策の議論を重ねた。また、分子構造総合討論会の際に、収集査読者に対する新システムの講習会と意見聴取を行い、検討を重ねた。その結果に基づき、新量子化学文献データベース文献収集査読システムの改善、およびマニュアルの整備に取り組んだ。また、2005年に発表された文献を対象としたデータベースの収集を行うとともに、2008年3月には、その精製出版作業のための作業を計算科学研究センターにおいて行った。まもなく出版とwebでの公開を行う予定である。
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