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2004 Fiscal Year Annual Research Report

原子効率的金属カルベノイドの発生と応用

Research Project

Project/Area Number 16350052
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

大江 浩一  京都大学, 工学研究科, 教授 (90213636)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岡崎 隆男  京都大学, 工学研究科, 助手 (90301241)
Keywordsビニルカルベン錯体 / 触媒反応 / 開環反応 / 挿入反応
Research Abstract

アルキンと遷移金属との反応によって生じるカルベン錯体を鍵中間体とする新規触媒反応の開発を行った。本研究では,カルベン錯体の反応性を利用した触媒的カルベン移動反応をさらに発展させることを目的にヘテロ芳香族化合物との開環・挿入反応に関する検討を行った。
酢酸プロパルギルと遷移金属錯体との反応により,ビニルカルベン錯体が発生する。この反応には様な後期遷移金属錯体が活性を示すが,特に活性の高いルテニウム触媒を用いてヘテロ芳香族化合物との反応を検討したところ,ヘテロ芳香族の開環ならびに形式的挿入反応生成物を与えることが明かとなった。
ルテニウム触媒[RuCl_2(CO)_3]_2の存在下,酢酸プロパルギルとフランおよび2-メチルフランとの反応では,フラン環の開環によりそれぞれトリエンが生成した。反応は,生じたルテニウム-ビニルカルベン錯体のカルベン中心がフランの2位へ求電子的に付加することによって進行すると考えられる。一方,2,5-ジメチルフランとの反応では,3位がアリル化された生成物が得られた。これは,カルベン中心がフランの3位C-H結合へ形式的に挿入した生成物とみなされるが,ルテニウム-ビニルカルベン錯体のカルベン中心がフラン環3位に求電子的に反応することによって生成したと考えられる。その他,同触媒反応を利用してピロールやインドール類との反応の検討も行った。

  • Research Products

    (3 results)

All 2005 2004

All Journal Article (2 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] Polyaddition and Polycondensation Reaction of (2-Furyl)carbenoid as Step-Growth Polymerization Strategies : Synthesis of Furylcyclopropyl- and Furfurylidene-Containing Polymers2004

    • Author(s)
      K.Miki, Y.Washitake, K.Ohe, S.Uemura
    • Journal Title

      Angew.Chem.Int.Ed. 43

      Pages: 1857-1860

  • [Journal Article] アルキンより発生するカルベン・ビニリデン・アレニリデン金属錯体を鍵中間体とする触媒反応2004

    • Author(s)
      大江浩一, 三木康嗣, 植村 榮
    • Journal Title

      有機合成化学協会誌 62

      Pages: 978-992

  • [Book] 最新有機合成化学:ヘテロ原子・遷移金属化合物を用いる合成2005

    • Author(s)
      草間博之, 大江浩一(分担), 岩澤伸治
    • Total Pages
      67-84
    • Publisher
      東京化学同人

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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