2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16350113
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
熊田 伸弘 山梨大学, 大学院医学工学総合研究部, 教授 (90161702)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木野村 暢一 山梨大学, 大学院医学工学総合研究部, 教授 (50029732)
武井 貴弘 山梨大学, 大学院医学工学総合研究部, 助手 (50324182)
米崎 功記 山梨大学, 工学部, 助手 (20377592)
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Keywords | 層状酸化物 / ナノシート / 多孔体 / イオン交換 / 触媒 / 材料設計 |
Research Abstract |
層状酸化物ナノシートを用いた新しい化合物の合成を試みてきたが、以下のような結果を得ることができた。 1)層状酸化物ナノシートと導電性高分子との複合化 層状酸化物ナノシートは高分子などの有機化合物と容易に複合化することができる。本研究では、Mg_<0.04>Nb_<1.66>O_5、NbWO_6およびSbP_2O_8の3種類のナノシートとPoly(N-octadecyl-2-ethynylpyridiniumbromide)、PolyacetyleneおよびPolyanilineとの複合化を試み、特異な無機-有機複合体を合成することができた。 2)層状酸化物のイオン交換特性 層状酸化物ナノシートの出発物質となるプロトン化した層状酸化物とのBi^<3+>イオンとのイオン交換反応を試みた。その結果、プロトン化した層状酸化物の層の電荷密度が大きくなるほどBi^<3+>イオンの取り込み量が大きくなることがわかった。また、Na_<0.95>Mo_2O_4のNa^+イオンとのイオン交換を試み、プロトンとのイオン交換が可能であることを見出した。しかし、このプロトン化した層状酸化物からはナノシートは得られなかった。 3)新しい層状酸化物の探査 これまでに多くの層状酸化物についてナノシート化とそれを応用した研究がなされてきたが、これまでにないナノシートを得ることを目的として新しい層状酸化物の探査を試みた。その結果、2種類の新しい層状リン酸ジルコニウム[enH_2]Zr(OH)(PO_4)(HPO_4)(en ; ethylene diamine)および[NH_4]_2Zr_2(OH)_2(PO_4)_2(HPO_4)の合成および結晶構造解析に成功した。現在、これらの新しい層状リン酸ジルコニウムのナノシート化を試みている。
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Research Products
(3 results)