2004 Fiscal Year Annual Research Report
界面活性剤添加によるクラスレート水和物生成の促進(省動力型天然ガス貯蔵法の研究)
Project/Area Number |
16360109
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
森 康彦 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (90051888)
|
Keywords | クラスレート水和物 / ガスハイドレート / 天然ガスハイドレート / 界面活性剤 / ガス貯蔵 |
Research Abstract |
下記項目について研究を実施した. 1.HFC-32と硫酸ドデシルナトリウムを試料とする実験 既設の装置・設備を用い,天然ガスを模擬するゲスト物質としてハイドロフルオロカーボンHFC-32を,界面活性剤として硫酸ドデシルナトリウム(以下SDSと略記)を用い,水和物生成過程の詳細な観察と共に,水和物生成速度(直接測定されるのは水和物生成によるゲスト物質の固定速度)のSDS濃度依存性,さらにHFC-32/SDS水溶液間の界面張力の濃度依存性を系統的に調べた.得られた成果をまとめ,国際ガスハイドレート会議と論文誌に投稿した. 2.界面活性剤の探査 SDS以外の界面活性剤を探査し,疎水基の長さが異なる硫酸テトラドデシルナトリウム,硫酸テトラデシルナトリウムを候補物質として選定した. 3.メタンおよびメタン+エタン+プロパン混合ガス用実験装置の製作 耐圧4MPaの試験容器を新たに設計・製作し,この試験容器を組み込んだ実験装置全体を完成させた. 4.メタンをゲスト物質とする実験 製作した装置を用い,ゲスト物質としてメタンを,界面活性剤としてSDSを用いて一連の実験を行った.また,それらの実験と対応する界面張力測定を行った.
|