2005 Fiscal Year Annual Research Report
シングルモード自己形成高分子光インターコネクションとその導波型デバイス応用
Project/Area Number |
16360163
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
杉原 興浩 東北大学, 多元物質科学研究所, 助教授 (30222053)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戒能 俊邦 東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (00281709)
小松 京嗣 東北大学, 多元物質科学研究所, 助手 (90261502)
|
Keywords | 自己形成光導波路 / 光硬化性樹脂 / 光インターコネクション / 光導波路評価 / 接合型光導波路 / 光機能性 |
Research Abstract |
情報伝送の大容量、高速化の流れの中で、通信の光化が進展しており、光部品の集積化が可能な導波路型光回路が注目されている。中でも低価格、低温プロセス等の観点から、高分子を用いた導波路型光回路が注目されている。高分子光回路は、3次元化、低コスト化が重要なキーテクノロジーとなっているが、現状ではファイバとの接続については、アクティブアライメントであるため高コストであり、高分子光回路実現の障害となっている。 本研究では、高分子光回路の作製および接続技術に関して、「自己形成光導波路技術」を用いて、シングルモード3次元光導波路の開発及びシングルモード光ファイバ間の簡易光インターコネクションを実現する。 昨年度はコア形成前に樹脂の粘度を向上させるための「Pre-UV照射」、および混合樹脂の混合比を調整変化させ、導波路を作製し、波長1310nmのレーザ光を導入させてシングルモード光導波路作製を確認した。 本年度は光ファイバ間の簡易接続を行った。2本のシングルモード光ファイバの間に混合樹脂を充填し、両ファイバにAr^+レーザ光を入射することにより、両ファイバ出射端から光導波路コアが成長し、光が重なった位置でコアを自律的に結合させることができた。また、自己形成光導波路の特長であるミラーを貫通して導波路コアが成長する現象を利用し、自己形成光導波路の損失評価技術を開発した。予め数枚の部分反射ミラーを挿入した後に導波路コアを成長させることにより、伝搬光の一部が面外に反射分岐される。この反射光量を測定するにより、従来のカットバック法と比較して、1/10の時間短縮で光導波路損失評価ができることが明らかになった。さらに異種導波路材料をミラーの前後に導入することにより、軸ずれのない接合型光導波路が一括して形成できることも見いだした。このことは、自己形成光導波路を用いた機能性光デバイスへの応用に貢献できる。
|
Research Products
(2 results)