2004 Fiscal Year Annual Research Report
フォトニックネットワーク用超高速光信号処理回路の研究
Project/Area Number |
16360180
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
津田 裕之 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (90327677)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小原 實 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (90101998)
神成 文彦 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40204804)
斎木 敏治 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (70261196)
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Keywords | 導波路 / 平面光回路 / アレイ導波路回折格子 / 分散補償回路 / 時空間変換 / 分散補償回路 / パルスシンセサイザ |
Research Abstract |
波長分割多重技術を核とする次世代フォトニックネットワークの高度化には、光レイヤーにおける電気処理を介さない高度な全光ノード処理が必須である。本研究では、光導波路の位相誤差を低減した超小型位相/振幅変調回路アレイを導入することによって、高性能なフォトニックネットワーク用超高速光信号処理回路を実現することを目的とする。 微小曲げ回路設計法を確立し、アレイ導波路回折格子の各アレイ導波路に適用して、超小型のアローヘッド型アレイ導波路回折格子を構成した。従来の回路よりも面積を1/5〜1/10に縮小できるので、同じ大きさの基板上に分解能が5倍〜10倍の性能を有するアレイ導波路回折格子の構成が可能になる。実際に、チャネル数8、チャネル間隔25GHzの高分解能型、チャネル数16、チャネル間隔100GHzの広帯域型を作成し、良好なチップ特性を得た。また、同様のアレイ導波路回折格子をベースに、周波数分解面に放物型位相調整ミラーを設けた、分散補償回路を構成した。40Gbit/S-NRz、40Gbit/S-Rzの伝送信号を利用して、分散補償特性を評価し、ほぼ-120ps/nmの伝送路分散を補償し、劣化したアイ開口を再生することに成功した。 また、10GHz間隔、30チャネルで、各チャネルに集積した位相/振幅変調器を有するアレイ導波路回折格子と、超広帯域位相変調器と強度変調器で構成された周波数コム発生器を用いて、ほぼトランスフォームリミットのパルスを発生する光パルスシンセサイザの構成に成功した。
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Research Products
(2 results)