2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16360185
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
伊藤 公一 千葉大学, フロンティアメディカル工学研究開発センター, 教授 (90108225)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉村 博幸 千葉大学, 工学部, 助教授 (90261354)
高橋 応明 千葉大学, フロンティアメディカル工学研究開発センター, 助教授 (70267342)
齊藤 一幸 千葉大学, フロンティアメディカル工学研究開発センター, 助手 (80334168)
三浦 周 独立行政法人情報通信研究機構, 主任研究員 (10358939)
山本 伸一 独立行政法人情報通信研究機構, 主任研究員 (50358933)
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Keywords | 移動体衛星通信 / ETS-VIII / ビーム切替 / 三角形パッチアレーアンテナ / 2周波共用 / アイソレーション / 模擬衛星 / 通信実験車両 |
Research Abstract |
研究では,静止衛星による移動体衛星通信の基礎技術を開発するために,日本国内で使用できるアンテナシステムの開発を目指した.研究内容は大きく分けて以下の3点である. (1)送受信を共用する円偏波2周波共用三角形パッチアレーアンテナの開発 (2)衛星追尾を行うための給電回路および制御回路の開発 (3)実験車両と模擬衛星局を利用した衛星通信模擬実験 具体的には,アンテナには低仰角方向の利得を向上させるために,素子アンテナの形状を三角形とし,小形ながらも2点給電による安定した円偏波放射と,送受信素子の交互配列による2周波共用とアイソレーション特性を実現した.特性を向上させるために,誘電体基板の比誘電率,素子形状,および間隔の最適化も併せて行った.さらにアンテナに付属させる回路として,移相器を必要としないON-OFFの給電制御回路を開発した.本回路の搭載により(1)にて開発したアンテナは,電子的に3方向にビーム切替を行うことが可能となった.アンテナ単体での特性,および給電制御回路を搭載した際における特性を,数値計算と実測の両面から確認した. 以上の開発したアンテナの実使用環境下における特性を把握するため,模擬衛星局を千葉大学内の建物屋上へ設置し,(1)のアンテナを実際に通信実験車両に搭載した場合の特性を調べた.模擬局の送信電力は,ETS-VIIIを利用した際の地上における電界強度にあわせて回線設計を行うことで決定した. 最後に,これらの結果をまとめ,電子情報通信学会アンテナ伝搬研究会,IEEE AP-S,映像情報メディア学会に報告し,電子情報通信学会論文誌,IEEE Transaction on APに論文が掲載された.
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Research Products
(5 results)