2007 Fiscal Year Annual Research Report
MIMOブロック符号化高速無線LANチップの開発とユビキタスネットワークへの応用
Project/Area Number |
16360190
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
尾知 博 Kyushu Institute of Technology, 情報工学部, 教授 (50185617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大野 修一 広島大学, 工学研究科, 准教授 (70273919)
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Keywords | MIMO / 干渉キャンセラ / LDPC / RTL設計 |
Research Abstract |
本研究では、第4世代移動通信(携帯)システムの規格案(帯域101.25MHz、サブキャリア数7680FDM、64QAM)やIEEE802.11a無線LANの規格(帯域20MHz、サブキャリア数640FDM、64QAM)などの方式の性能を越える、ソフトウェア無線に向けて適応変調(BPSK-256QAM)が可能で、かつ伝送スループットが100Mbpsを保証するMIMO(Multi-lnput Multi-Output)ブロック時空間符号化(STBC)を用いた次世代マルチキャリア・ワイヤレス通信システムの方式設計およびVLSI化設計さらにフィード実装試験を研究目的としている。 設計例として、通常の有線ネットワーク環境で提供されている100MbpsのTCP/IP接続が、無線環境でも動画像再生に必要な10-3以下のBit Error Rateが保証(QoS保証)される100Mbpsのスループットを有する、IEEE802.11nドラフト仕様の無線LANを対象に検討してきた。平成18年度まではMIMO無線LANの物理層のRTL設計を実施し、FPGAプロトライピングまで実施して良好な結果を得ることができている。 平成19年度の研究テーマは、「アナログフロントエンド・ベースバンド回路CMOSワンチップ構成」 である。ベースバンド回路とアナログフロントエンドをアナログ・ディジタル混載CMOSワンチップ化設計を実施するにあたり、まずディスクリート部品によりRFフロントエンド回路とパワーアンプ回路を1枚のプリント基板上で実装し、2x2MIMO用RFモジュールにまとめた。このモジュールにより今後設計するワンチップ構成のLSIの評価が可能となる。また、ベースバンド回路の無線環境(2.4GHz)における動作検証にも使用できる。
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