2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16360212
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
延山 英沢 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (50205291)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土谷 隆 統計数理研究所, 数理推論研究系, 教授 (00188575)
瀬部 昇 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (90216549)
古賀 雅伸 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (90251644)
伊藤 博 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (70274561)
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Keywords | 制御系設計 / 数値的最適化 / 並列計算 / 平方和最適化 |
Research Abstract |
本研究プロジェクトの目的は,情報技術・計算パワーを駆使した制御系設計を「計算制御論(Gomputational Control Theory)」として位置付け,新たな制御系設計論として開拓していくことである.制御系に要求される仕様が高度化することにより,理論的には解くことが困難な問題でも,数値的最適化法を用いることにより,実用的な範囲での準最適解を求めることが可能になることがある.そのような数値的最適化法を開発すると同時に,膨大な計算量が必要な場合には,並列計算を用いて数値解を求めることを目的とする,このような目的の下,本年度はつぎのような結果を得た. 1.多目的制御における繰り返し型準最適設計法に関する結果 外点法型繰り返し設計法における極領域指定問題に対し,2分探索法の手法を導入して収束性を速める方法を考案し,数値実験によりその有効性を確かめた. 2.グレーボックスモデルのパラメータ同定問題に関する結果 平方和最適化に帰着するときの多項式近似から誤差と雑音に起因する推定誤差について数値的に見積もる方法を考案し,ロバスト制御系設計につなげる可能性を示した. 3.双線形システムに対するロバスト制御に関する結果 導出された状態依存型リッカチ不等式を平方和最適化を用いて実行可能解を求める方法およびオブザーバーの設計法を提案した. 4.入力飽和システムに対する保守性緩和に関する結果 入力飽和を等価変換した不感帯に対するセクター条件を多項式で表すことにより,直線のセクター条件に起因する保守性を緩和できることを示した. 5.制御系CADにおける並列計算化に関する結果 市販の制御系CADソフトの持つJAVA機能を利用することにより,その制御系CADソフトが複数のパソコンでPCクラスタを組んで並列化することが可能であることを実証し,実際の制御系設計問題を用いて並列化したことの有効性を確認した.
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Research Products
(1 results)