2004 Fiscal Year Annual Research Report
引張ひずみ硬化型高靭性セメント複合材料の性能評価と構造利用
Project/Area Number |
16360219
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
六郷 恵哲 岐阜大学, 工学部, 教授 (40127155)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎌田 敏郎 岐阜大学, 工学部, 助教授 (10224651)
国枝 稔 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (60303509)
岩瀬 裕之 岐阜高等工業専門学校, 教授 (20160111)
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Keywords | コンクリート / 高靭性 / ひずみ硬化 / セメント複合材料 / 構造利用 / 性能評価 |
Research Abstract |
(1)DFRCCの性能評価 引張ひずみ硬化型高靭性セメント複合材料(DFRCC)の直接引張試験方法として、両端にネジ節鉄筋を埋め込んだDFRCC供試体を床に水平に設置して油圧ジャッキによりネジ節鉄筋を介して直接引っ張る方法を提案した。75x200x500mmの大きな引張領域をもつ供試体の引張試験を安全かつ容易に実施することができた。DFRCCを補強材と組合せた場合、DFRCCはひび割れ後も引張力を負担できるため、少ない補強材量であっても、引張抵抗力の重ね合わせが可能なことを明らかにした。 DFRCCの曲げ供試体におけるひび割れ分散挙動と最大荷重後のひび割れ局所化挙動について実験的に検討し、荷重変位曲線下の最大荷重までの面積を、ひび割れ分散性能を評価するための指標として提案した。 (2)DFRCCの構造利用 DFRCC、鋼繊維補強コンクリート、普通コンクリートの3種類のコンクリートを鋼板と組合せた複合はり部材を作製し、材料特性ならびに付着特性が部材の曲げ性能に及ぼす影響について比較検討した。DFRCCは変形性能に優れているため、鋼板との付着が良好であり、複合部材の性能が優れていることを明らかにした。非破壊試験方法の一つである打音法を用いて、コンクリートと鋼板の剥離過程を精度よく検出した。 コンクリート面をDFRCCと連続繊維シートを併用して補強すると、低温下を含め、コンクリートの剥落防止に大きな効果があることを明らかにした。DFRCCを鋼製アンカーボルトの基盤コンクリートとして持いると、アンカーボルトの耐荷力ならびに靭性が顕著に向上することを明らかにした。
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Research Products
(6 results)