2005 Fiscal Year Annual Research Report
引張ひずみ硬化型高靭性セメント複合材料の性能評価と構造利用
Project/Area Number |
16360219
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
六郷 恵哲 岐阜大学, 工学部, 教授 (40127155)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎌田 敏郎 岐阜大学, 工学部, 助教授 (10224651)
国枝 稔 名古屋大学, 大学院工学研究科, 助教授 (60303509)
岩瀬 裕之 岐阜高等工業専門学校, 教授 (20160111)
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Keywords | コンクリート / 高靭性 / ひずみ硬化 / セメント複合材料 / 構造利用 / 性能評価 |
Research Abstract |
(1)繊維補強軽量気泡モルタル 高靭性セメント複合材料(DFRCC)にプレフォーム法により作製した気泡を加える方法により、複数ひび割れ挙動を示す繊維補強軽量気泡モルタルを開発した。気泡の混入量と繊維の種別が繊維補強軽量気泡モルタルの圧縮強度や靱性などの諸物性、曲げ荷重-変位曲線の形状、ならびにひび割れ性状に及ぼす影響について検討した。ポリエチレン繊維を用いたDFRCCへ空気を40%程度混入した繊維補強軽量気泡モルタルは、強度、単位容積質量、複数ひび割れ挙動のバランスが優れていることを明らかにした。 (2)鋼管/DFRCC部材 曲げ作用下において複数微細ひび割れを示す粗骨材(寸法:12〜14mm、単位量:350kg/m^3)入りDFRCCを開発した。この粗骨材入りDFRCCにより鋼管を被覆した供試体の曲げ載荷試験を行い、マイクロスコープによりひび割れの変化を観察した。普通コンクリートや鋼繊維補強モルタルに比べ、DFRCCにより被覆し、軸方向筋を配置した供試体では、ひび割れ本数が多く、ひび割れ幅は小さく(幅:0.15mm以下)、優れたひび割れ性状を示した。鋼管とDFRCCが一体的な挙動をするうえで、ズレ止め鉄筋の適切な配置が有効なことを明らかにした。 (3)DFRCCの構造利用 わが国におけるDFRCCの構造利用の現状を海外に紹介した。コンクリート構造物の中性化抑止対策工としてコンクリート表面に10mm程度のDFRCCを吹きつける方法を提案し、試験施工を行った。この中性化抑止対策工の効果を、中性化促進試験ならびに繰返し載荷試験により確認した。
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Research Products
(7 results)