2004 Fiscal Year Annual Research Report
鉄筋コンクリート構造物の全体系地震応答解析手法に関する研究
Project/Area Number |
16360222
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
睦好 宏史 埼玉大学, 工学部, 教授 (60134334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前川 宏一 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (80157122)
若井 明彦 群馬大学, 工学部, 助教授 (90292622)
斎藤 正人 埼玉大学, 工学部, 助手 (40334156)
牧 剛史 埼玉大学, 工学部, 助手 (60292645)
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Keywords | 全体系地震応答解析 / 鉄筋コンクリート / 杭 / 地盤 |
Research Abstract |
地震を受けるコンクリート構造物の耐震安全性を照査する手法の一つとして、地盤-杭-上・下部構造物全体系の地震応答性状を破壊に至るまで精度よく求める解析手法が必要とされている。本研究は、地盤-杭-コンクリート構造物の実大規模の模型供試体を用いた載荷実験を行い、その応答性状を明らかにするとともに、実験結果を踏まえて、構造系全体の精度よい地震応答解析手法を開発しようとするものである。 本年度は、実大コンクリート杭の屋外水平載荷実験を行い、杭の力学的性状を明らかにするとともに、これまで行った砂地盤と模型RC杭の実験をもとに、すでに開発した地盤と杭を含む全体系の構造物解析手法を用い、上記実験と比較検討した。すなわち、ボーリング調査を行った屋外において、一般の構造物に用いられているPHC杭(プレストレストコンクリート杭)を用い、地盤を乱さない工法により杭を設置した。杭経は300mm、全杭長は26mで、14mと12mの2本を溶接により接合したものである。地震荷重として水平載荷とし、1本は、単調載荷、2本目は正負交番載荷とした。計測項目は、杭頭荷重、変位、目視できる位置のひび割れ幅、杭の内部の鋼材から得られるひずみ等である。実験から以下のことが明らかとなった。 1)杭に生じた曲率分布を単調載荷と正負交番載荷で比較すると、正負交番載荷による方が、曲率の最大値は深さ方向に移動することが明らかとなった。 2)バネ系の解析を行った結果、比較的精度よく、杭の荷重-変位関係を示すことが明らかとなった。
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Research Products
(6 results)