2006 Fiscal Year Annual Research Report
ダム排砂に伴う高濃度濁水の発生機構解明と環境影響評価手法の確立に関する研究
Project/Area Number |
16360245
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
角 哲也 京都大学, 経営管理研究部, 助教授 (40311732)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 正治 京都大学, 防災研究所, 教授 (60181369)
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Keywords | 貯水池土砂管理 / ダム排砂 / 砂防ダム / 土砂動態 / 環境影響評価 / 濁水 / SS / DO |
Research Abstract |
1.ダム貯水池における微細粒子の流入・堆積過程とダム排砂時における高濃度濁水の発生機構の解明 ダム貯水池内にセジメントトラップを設置し、ダム湖に流入する微細土砂、湖底の堆積土砂、および、排砂によって水中に懸濁状態で放出された微細土砂のそれぞれについて、粒度分析や有機炭素濃度、遊離酸化鉄濃度、二価鉄濃度などの水質変化に影響を及ぼす物質の含有量について、季節ごと・洪水イベントごとに分析を行った。さらに、排砂時に3Dレーザスキャナを用いて貯水池水面および侵食を受ける堆積土砂面の3次元プロファイル計測を実施するとともに、VTR画像を用いたPIV計測により貯水池内の流速計測を行い、ダム貯水池の水位変化と堆積土砂の侵食形態、また、これらに関係するパラメータ(排砂流量、底面せん断力、貯水位低下速度など)の関係を検討した。 2.ダム貯水池における微細粒子の堆積過程とダム排砂時における高濃度濁水の発生機構の解明 計画の最終年度として、これまでの現地計測で明らかになった事項を整理し、また、必要な補足調査を実施した。その上で、微細土砂の貯水池への流入と堆積過程、さらにはこれらに含まれる有機物や鉄などの鉱物量の変化について季節ごと・洪水イベントごとに整理した。一方、ダム排砂時の貯水池内堆積土砂の侵食形態とこれらに関係するパラメータ(排砂流量、底面せん断力、貯水位低下速度など)の関係を検討するとともに、高濃度濁水の発生機構の解明を試みた。これにより、排砂流量と貯水位低下速度によって、ダム排砂操作のどの段階で、どの程度の高濃度濁水が、どの程度の時間継続するか、さらにこれに伴うDO低下などの水質変化がどの程度生じるかについて検討を行い、また、このような水質変化が生態系に及ぼす影響を評価する手法について提案を行った。
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Research Products
(5 results)