2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16360248
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Sojo University |
Principal Investigator |
森山 聡之 崇城大学, 工学部, 助教授 (50136537)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牛山 素行 東北大学, 付属災害制御研究センター, 助手 (80324705)
武蔵 泰雄 熊本大学, 総合情報基盤センター, 助教授 (10271131)
中北 英一 京都大学, 防災研究所・水資源研究センター, 教授 (70183506)
小川 滋 九州大学, 農学研究院, 教授 (30037973)
疋田 誠 鹿児島高等専門学校, 土木工学科, 教授 (90044619)
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Keywords | 防災情報システム / 土石流発生限界降雨 / 防災無線ネット / 降水レーダ |
Research Abstract |
(1)水俣の土石流発生現場近くに無線ルータおよび無線アクセスポイントを設置し、無線インターネットの実験環境を構築した。またインターネットアクセス回線を光ファイバーを用いて平成17年4月に設置する予定である。さらにVPNを設置して、無線区間のデータを暗号化し、セキュリティを向上させる予定である。 (2)Flash lite 1.1を用いて、GPS付き携帯電話の位置情報をサーバで取得できるFlashを開発した。今後はサーバ側に直前の位置情報を保存するシステムを開発する。 (3)国土交通省のリアルタイムレーダデータを受信するために、VPNによる専用回線を設置する交渉がほぼ終了した。平成18年4月にも国土交通省と協定を締結し、専用回線を崇城大学との間で設置する予定である。また、国土交通省のレーダデータを受信してXMLデータベースに格納するJavaプログラムを開発した。XMLデータベースには、オープンソースのXML dBCore2.0を採用した。 (4)水俣の被災住民、全国の都道府県の防災担当者それにインターネットでそれぞれ防災情報に関するアンケートを実施した。 (5)水俣に隣接する阿久根出水地区の2003年7月より前の雨量データと災害履歴を調査し、2003年7月の土石流は予測可能であったとの結論を得た。やはり、一刻も早い情報伝達が必要である。平成17年度にはこの知見に基づいた土石流予測エンジンを実装し、リアルタイムレーダ情報から土石流の発生地点を予測し、携帯電話や無線アクセスポイントの位置情報を割り出し、危険な位置にある移動端末に警報を送るシステムを構築し、検証実験を行う予定である。 (6)土石流が頻発する鹿児島桜島の野尻川に土石流振動センサーによる土石流検出ロボットを設置し、携帯電話で振動波形を監視するシステムを開発した。これにより中越地震のような自然ダムが形成された場合に崩壊を下流側の住民に知らせることも可能になると考えられる。このロボットを平成17年度は水俣にも設置し検証実験を行う予定である。
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Research Products
(3 results)