2004 Fiscal Year Annual Research Report
減少社会におけるコンパクトシティ・マネイジメント手法の確立
Project/Area Number |
16360256
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
谷口 守 岡山大学, 環境理工学部, 教授 (00212043)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 宏史 岡山大学, 環境理工学部, 教授 (10144320)
松中 亮治 岡山大学, 環境理工学部, 助教授 (70303849)
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Keywords | サステイナビリティ / コンパクトシティ / 土地利用 / 行動変容 / 撤退プロセス / 減少社会 |
Research Abstract |
本申請ではサステイナビリティ実現のために必要とされるコンパクトシティを効果的に実現するため、その指針とツールを体系的に提示することを目的とする。具体的には、1)コンパクトシティに関するコンセプト、計画方策の体系的整理、2)コンパクトシティ政策、社会動向(減少化の実態)、土地利用パターンの動向の実際(マクロ、ミクロ)、3)コンパクトシティ化のための戦略的評価モデルの構築、4)各種コンパクト化、行動変容撤退プロセスの考案と評価、5)関連する支援システムの開発、6)コンパクト化のための計画ガイドライン及び関連制度の導入という6つのプロセスをとる。初年度の16年度は1)〜4)に関する取り組みを行っている。その実績の概要は下記の通りである。 1)コンセプト・計画方策の体系的整理:国内外の最新の研究動向を収集し、コシパクトシティ及びそれに関連する各種の最新の研究情報を整理した。 2)コンパクトシティ政策、社会動向(減少化の実態)、土地利用パターンの動向の実際:上記1)の成果をもとに、各種政策の実態を明らかにした。また、主に岡山県域を対象に、メッシュレベルでの社会動向の変遷と土地利用パターンの関連性について検討を行った。あわせて3)の検討の対象とする広範な諸都市についても、基礎的な都市統計の変遷に関する実証分析を行った。 3)コンパクトシティ化のための戦略的評価モデルの構築:モデル構築の前段階として、モデルに用いる各種変数の妥当性に関する検討を行い、その基本構造に関する方向性を確定した。 4)各種コンパクト化、行動変容撤退プロセスの考案と評価:ただ単に土地利用をコンパクト化することは困難を伴うため、平行してどのようなインセンティブを供与することが関連する行動変容を喚起するために効果的であるかの予備的検討を行った。具体的には都市防災をも考慮した撤退シナリオ、および居住者の健康を考慮した歩きやすく、質の高い運動量が確保するためのシナリオの可能性について検討を行った。特に後者については、万歩計を用いた個人交通行動調査を実施し、そのアプローチの有効性を確認することができた。
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Research Products
(3 results)