2005 Fiscal Year Annual Research Report
減少社会におけるコンパクトシティ・マネイジメント手法の確立
Project/Area Number |
16360256
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
谷口 守 岡山大学, 大学院・環境学研究科, 教授 (00212043)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 宏史 岡山大学, 大学院・環境学研究科, 教授 (10144320)
松中 亮治 岡山大学, 大学院・環境学研究科, 助教授 (70303849)
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Keywords | サステイナビリティ / コンパクトシティ / 土地利用 / 行動変容 / 撤退プロセス / 減少社会 |
Research Abstract |
本申請ではサステイナビリティ実現のために必要とされるコンパクトシティを効果的に実現するため、その指針とツールを体系的に提示することを目的とする。具体的には、1)コンパクトシティに関するコンセプト、計画方策の体系的整理、2)コンパクトシティ政策、社会動向(減少化の実態)、土地利用パターンの動向の実際(マクロ、ミクロ)、3)コンパクトシティ化のための戦略的評価モデルの構築、4)各種コンパクト化、行動変容撤退プロセスの考案と評価、5)関連する支援システムの開発、6)コンパクト化のための計画ガイドライン及び関連制度の導入という6つのプロセスをとる。17年度は3)〜5)に関する取り組みを行っている。その実績の概要は下記の通りである。 3)岡山や愛知などの実際の空間を対象とし、ミクロレベルでの行動撤退とその土地利用変化との関連を追跡した。分析の結果、都市撤退に伴って自然地の回復などは基本的に生じていないことが明らかにされた。 4)戦略的評価モデルとしてSLIM CITYモデルの開発、改良を行った。特に個人の行動という側面から、行動変容と都市形態誘導を組み合わせて実施したときの効果を定量的に明らかにし、単にハードな政策だけでは目標を達成できないことを初めて明らかにした。 5)関連する政策分野における支援を実行するため、4)で構築したSLIM CITYモデルを水害軽減とセットで検討した場合の分析を実施した。また、環境に基づく観点から、明確な土地利用政策が導けるよう、エコロジカル・フットプリント指標をローカルスケールで導入し、その利用可能性について実証的な見当を行った。
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Research Products
(5 results)