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2005 Fiscal Year Annual Research Report

金属性融体における液柱マランゴニ対流不安定性の動的観察

Research Project

Project/Area Number 16360377
Research InstitutionTokyo Metropolitan University

Principal Investigator

日比谷 孟俊  首都大学東京, システムデザイン学部, 教授 (60347276)

Keywords半導体シリコン融液 / マランゴニ対流 / 不安定性 / 酸素分圧 / 低プラントル流体 / 溶融銀 / 過冷却 / 酸素過飽和
Research Abstract

半導体シリコン融液におけるマランゴニ対流の不安定性のメカニズムについては,未だに十分に解明されてはいない.特に,不安定化を生ずる第1臨界マランゴニ数から第2臨界マラゴニ数の領域に代表される,低マランゴニ数領域での挙動については充分な情報が得られていない.また,マランゴニ対流の駆動力は表面張力の温度係数であるが,これは酸素分圧に極めて依存する.しかしながら,シリコン融液と雰囲気酸素分圧との関係についても充分に解明されているとは言えない.
本年度は,1)低マランゴニ数におけるマランゴニ対流不安定化のメカニズムについてシミュレーションにより,また,2)これまで用いてきたシリコンでは,実験的に低いマランゴニ数を実現することが困難であったので,これに代わって溶融銀を作動流体として用いて実験的に低マランゴニ数領域の流れを解明すべく準備をおこなった.3)シリコン融液と雰囲気酸素との関係について,電磁浮遊を用いて,シリコン融液の表面に酸化被膜が生成する条件(過冷却および酸素過飽和状態)を詳細に調べた.
1)部分的に開放部を設けて表面を固体壁で覆ったハーフ・ゾーン液柱を用いて,マランゴニ対流不安定化のメカニズムを,数値シミュレーションによって調べた.この結果,不安定化のメカニズムとして従来から報告のある楕円型不安定性に加えて,遠心力不安定性も重要な役割を担っていることが明かになった.
2)アルミナロッドに白金板をはめ込み,白金板と銀との濡れ性を利用して液柱を形成した.当初,銀融液の表面に硫化物が形成され自由表面が形成されないことがあったが,炭酸水素ナトリウム融液でエッチングすることにより,この問題を解決でき,マランゴニ対流による温度振動を検出することに成功した.
3)無容器浮遊させたシリコン融液が雰囲気酸素分圧によって酸化される際,平衡条件から温度で約80Kの過冷却が,また,酸素分圧では1桁の過飽和状態を伴うことを実験的に確認した.

  • Research Products

    (6 results)

All 2006

All Journal Article (6 results)

  • [Journal Article] Surface Oxidation of Electromagnetically Levitated Molten Silicon under Oxygen-Super-Saturated Condition2006

    • Author(s)
      T.Hibiya, S.Hokama, Y.Koike, M.Rinno, H.Kawamura, H.Fukuyama, K.Higuchi, M.Watanabe
    • Journal Title

      Scripta Materialia 54

      Pages: 695-699

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] Effect of centrifugal forces on the instability of the thermocapillary flow in partially confined half-zones2006

    • Author(s)
      S.Shiratori, T.Hibiya, H.C.Kuhlmann
    • Journal Title

      Microgravity Science and Technology 15(in press)

  • [Journal Article] 銀融液ハーフゾーン液柱におけるマランゴニ対流の実験研究2006

    • Author(s)
      永渕圭介, 山根規義, 白鳥英, 小澤俊平, 日比谷孟俊
    • Journal Title

      Space Utilization Research 22(in press)

  • [Journal Article] 気相の挙動に着目した低プラントル数流体液柱マランゴニ対流の解明の試み2006

    • Author(s)
      林貴昭, 白鳥英, 小澤俊平, 日比谷孟俊
    • Journal Title

      Space Utilization Research 22(in press)

  • [Journal Article] 微小重力下での酸素分圧制御による金属性融体の表面張力測定2006

    • Author(s)
      日比谷孟俊, 小澤俊平, 景山大郎, 小畠秀和, 塚田隆夫, 福山博之, 安田秀幸, 学習院理 渡辺匡人
    • Journal Title

      Space Utilization Research 22(in press)

  • [Journal Article] Formation of Metastable Rare-Earth Iron Garnet by Splat Quenching2006

    • Author(s)
      K.Nagashio, O.Yamaguchi, T.Hibiya, K.Kuribayashi
    • Journal Title

      Journal of American Ceramics Society 89(5)

      Pages: 1504-1509

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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