2005 Fiscal Year Annual Research Report
水素化脱硫触媒のXAFS及びIR同時測定によるin-situ多次元構造解析
Project/Area Number |
16360405
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
阪東 恭子 独立行政法人産業技術総合研究所, 環境化学技術研究部門, 主任研究員 (50357828)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今村 元泰 独立行政法人産業技術総合研究所, 計測標準研究部門, 主任研究員 (20356520)
久保田 岳志 島根大学, 総合理工学部, 助手 (90304253)
一國 伸之 千葉大学, 工学部, 助教授 (40261937)
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Keywords | in-situ / IR / XAFS / Pd-Pt / HDS / HDA / 活性サイト構造 |
Research Abstract |
2005年度本研究において、実際に反応条件下でのIR&XAFS同時測定を行うための(1)高エネ研XAFS測定用ビームラインにおけるIR&XAFS同時測定に最適化するためのポータブルIRの改造、(2)in-situ IR&XAFS同時測定用セルの設計・製作、(3)Pd-Pt触媒の活性構造を詳細に解析するためCO吸着時におけるIRおよびPd K-edge, Pt L_<III>-egde XAFSの測定の3項目について実施した。 (1)では、ポータブルIRの位置をXAFS測定用ハッチの外から遠隔操作で調整が可能なように光学ベンチにIRを固定するためのステージを改良し、それに合わせてポータブルIRの補助光学系も高さ調整および、補助光学系のファイバー取り付け位置の変更のための改造を行った。 (2)(1)において、XAFS測定用のX線とIR測定用のIR光は直角に交わるように設計されているので、その交点に双方の光に対し45°の角度でサンプルディスクが設置でき、且つ常圧下で300℃までガス流通下で使用可能なセルを設計製作した。 (3)Pd-Pt/Al_2O_3,Pd-Pt/SiO_2の触媒について、還元処理後の活性サイトの表面に存在する金属種を調べるため、還元後CO吸着した後の水素中での昇温脱離中のIRおよびXAFSの測定を行った。その結果、Pd-Pt/Al2O3触媒ではCOの吸着脱離挙動がPt LIII-edgeの変化とよく対応していることが見出され、Pd-Pt粒子の外表面にPtが分散している可能性が示唆された。
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