2006 Fiscal Year Annual Research Report
原子力分野における技術と社会の相互作用に関する体系的研究
Project/Area Number |
16360471
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
鳥井 弘之 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 教授 (70345362)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 靖彦 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 教授 (20016869)
山崎 正勝 東京工業大学, 大学院社会理工学研究科, 教授 (20106959)
中島 秀人 東京工業大学, 大学院社会理工学研究科, 助教授 (40217724)
澤田 哲生 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 助手 (20235469)
林崎 規託 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 助手 (50334537)
|
Keywords | 原子力エネルギー / 科学技術と社会 / 科学技術理解 / 原子力と社会の価値観 |
Research Abstract |
・平成17年度に実施した「科学技術に関する市民の知る権利」に関するアンケート調査を詳細に解析した。人々が知りたいと考える欲求の強さを、説明を聞くために使ってもいいと考える時間の長さで測定する手法を考案した。最先端の科学技術における成果を知るために使う時間を100として指標化すると、原子力の必要性についての説明は243,放射線の人体影響などが179,原発の安全管理などが139であった。この結果は科学技術社会論学会に投稿中。 ・子供達が理科好きになるプロセスに関し、スーパー・サイエンス・ハイスクールなど11校の高校生1859人に対してアンケート調査を行った。小・中・高校時代に、「興味を持った対象」、「興味を持つに至ったきっかけ」、「どういう具合に興味を持ったか」、「興味を持った理由」について調査を行った。その結果、子供達が7グループのクラスターに分かれることを示した。クラスター別に理科教育を考えることの重要性を示した。この結果は理科教育学会に投稿予定。 ・科学技術コミュニケーターと人々の科学技術リテラシーについて、昨年度に引き続き検討を行った。検討の結果に基づいて社会技術研究開発センターの公募事業である科学技術リテラシーに応募し、採択された。(研究代表は東京工業大学 西條美紀教授) ・科学技術と社会の関係について行った俯瞰的研究の結果に基づいて執筆した「科学技術文明再生論」が日本経済新聞社から出版された。さらに、この考案を原子力の高レベル放射性廃棄物分野に適用して執筆した「どう見る、どう考える、放射性廃棄物」がエネルギーフォーラム社から出版された。
|
Research Products
(5 results)