2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16370015
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Research Institution | Research Institute for Humanity and Nature |
Principal Investigator |
中静 透 総合地球環境学研究所, 研究部, 教授 (00281105)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 銃江 森林総合研究所, 森林植生領域, 主任研究官 (10343807)
正木 隆 森林総合研究所, 森林植生領域, 室長 (60353851)
星崎 和彦 秋田県立大学, 生物資源科学部, 助手 (30322655)
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Keywords | 温帯樹木 / 新規加入制限 / ロジスティック回帰 / 種子散布 / 実生 / 発芽環境 / 生存環境 |
Research Abstract |
本年度は、(1)環境計測の継続、(3)種子散布および実生の発生・生存に関する観測の継続を行うと同時に、(3)発芽と当年実生の生残と環境依存性に関する解析をおこなった。 (1)環境計測の開継続 セーフサイト条件を特定するため、すべての実生センサス用の方形枠について、光条件、土壌水分、林床植生、鉱質土壌の露出状況などに関する観測を継続した。これらのデータを整理し、発芽および生残の解析を行った。 (2)実生の発生・生存に関する観測の継続 種子を少産する樹木やマスティング現象を示す樹種を特定し、これらのデータを補充するため、観測を継続した。これらのデータを解析に加えるよう整理した。 (3)発芽と当年実生の生残と環境依存性に関する解析 物理的環境条件として、光条件、土壌条件、林床植生、鉱質土壌の露出割合、生物的環境条件として、同種の成木からの距離、種子(実生)密度を説明変数として、発芽率(実生の発生率)と当年性実生の生存を解析した。その結果、環境条件による寄与率が低く偶然による要素が大きいこと、生物要因と物理要因の重要性は樹木の種類によって異なることなどが明らかとなった。
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Research Products
(5 results)