2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16370055
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Research Institution | Miyagi Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
島 礼 宮城県立がんセンター(研究所), 薬物療法学部, 部長 (10196462)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田沼 延公 宮城県立がんセンター(研究所), 研究員 (40333645)
野村 美有樹 宮城県立がんセンター(研究所), 技師 (40390893)
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Keywords | T-cell PTP / PTP1B / manzamenone / 阻害剤 / PP1 / ビメンチン / 中心体 / 中心体 |
Research Abstract |
1.新規T-cell PTP(TCPTP)阻害剤の開発 (1)TCPTP阻害活性に関して海綿由来化合物をスクリーニングし、manzamenoneを同定した。 (2)manzamenone誘導体を用いて、TCPTP>PTP1Bの阻害活性を持つ物質を同定した。 2.アストロサイトにおける、PP1によるビメンチンの制御 (1)PP1はビメンチンのSer38を脱リン酸化するが、Ser82はしない。 (2)PP1は、物183-Asp84-Phe85の部分を介してビメンチンと結合する。そのために、近傍のリン酸化サイトであるSer82を脱リン酸化できないと考えられる。 (3)イオノマイシン処理により、Ser38の恒常的な過剰リン酸化とそれに伴うビメンチンフィラメントの解離が認められる。 (4)アストロサイトにおいて、ビメンチンはPP1の結合タンパクであり、Ser38をリン酸化したままに保つ働きがある、と考えられる。 3.オーロラAのリン酸化による制御 (1)スレオニン288のリン酸化がオーロラAの活性化に必須である。 (2)分裂期の中心体上、または細胞極側のスピンドル上で、スレオニン288のリン酸化が起こる (3)スレオニン288のリン酸化は自己リン酸化以外に上流のキナーゼによっても起こる。 (4)PP1はオーロラAと結合して、スレオニン320を脱リン酸化する。 4.新規低分子2重基質特異性ホスファターゼ,LDP4の解析 (1)LDP4は脳の過剰に発現しているが、海馬においてはその発現は認められなかった。 (2)LDP-4はストレスシグナルを増強させる機能を持っている。
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Research Products
(4 results)