2004 Fiscal Year Annual Research Report
Eカドヘリンの機能に依存して働くマウス始原生殖細胞分化決定因子の同定
Project/Area Number |
16370100
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
松居 靖久 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (40241575)
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Keywords | 始原生殖細胞 / Eカドヘリン / 細胞分化 / 遺伝子 |
Research Abstract |
マウス始原生殖細胞は、原腸陥入期に多能性幹細胞から前駆細胞を経て分化する。そしてこれまでに始原生殖細胞への分化決定には、細胞接着分子Eカドヘリンに依存した前駆細胞間の相互作用が必須であることを見いだした。そこでEカドヘリンの機能に分化決定期の細胞で発現する始原生殖細胞の分化決定因子を同定し、その作用様式を解明することを目的として実験を行っている。前駆細胞をEカドヘリン機能阻害抗体存在下、非存在下で培養後に見られる、前駆細胞で留まった細胞と分化決定を受けた始原生殖細胞の単一細胞からそれぞれcDNAライブラリーを作製した。これらにはそれぞれの細胞での発現の特異性を反映したcDNAが含まれていることを確認した。次にこれらライブラリーを使ってディファレンシャルスクリーニングを行い、分化決定を受けた始原生殖細胞特異的なcDNA候補として、21種類のクローンを同定した。これらについてデータベースに対してホモロジー検索を行った結果、4クローンが多能性幹細胞、初期胚、生殖巣で特異的に発現していることが示唆された。またその21クローンについて、始原生殖細胞の前駆細胞を含む初期胚、および胎仔生殖巣に対してwhole mount in situ hybridizationを行ったところ、発現量が少ないためかシグナルはほとんど検出されなかったが、1つのクローンで胎仔生殖巣内の始原生殖細胞で発現が認められた。
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Research Products
(6 results)