2006 Fiscal Year Annual Research Report
Eカドヘリンの機能に依存して働くマウス始原生殖細胞分化決定因子の同定
Project/Area Number |
16370100
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
松居 靖久 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (40241575)
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Keywords | 始原生殖細胞 / 細胞分化 / Eカドヘリン / トランジェニックマウス / GFP / ES細胞 / ノックアウトマウス / 細胞間相互作用 |
Research Abstract |
マウスの始原生殖細胞は胚発生の初期段階で、多能性を持つ幹細胞の集団であるエピブラストから、前駆細胞を経て分化決定を受ける。これまでの我々の研究から、前駆細胞は細胞接着分子であるEカドヘリンを介して緊密な相互作用をし、これが分化決定に必須であることが明らかになっている。そこで、Eカドヘリンの下流で働き前駆細胞内で分化決定を引き起こす分子を同定する目的で、分化決定を受ける前の前駆細胞と分化したばかりの始原生殖細胞を、これらの細胞で特異的に蛍光タンパク質GFPを発現するmil-1/GFPトランスジェニックマウス胚からGFPの発現を指標に単離し、それらを材料に両者で発現差のある遺伝子をスクリーニングした。その結果、最も有力な候補として2種類の遺伝子を同定した。これら遺伝子は予想アミノ酸配列の解析により、それぞれクロマチンレベルでの転写制御およびRNA結合能をもつ蛋白質をコードする可能性が考えられた。またホールマウントin situハイブリダイゼーションにより、形成直後から始原生殖細胞で特異性のある発現パターンを示すことが確認された。さらにこれら遺伝子のゲノムクローンをBACクローンからサブクローニングし、ノックアウトマウスを作製するためのベクターを作製した。そして一つの遺伝子についてはすでにキメラマウス作製を経てホモ変異マウスの表現形解析を準備している。またもう一つの遺伝子については、ES細胞にベクターを導入してノックアウト細胞のスクリーニングを進めている。
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Research Products
(6 results)