2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16370105
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
今村 律子 和歌山大学, 教育学部, 助教授 (00176504)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野 勝 和歌山大学, 教育学部, 教授 (20200553)
綿貫 茂喜 九州大学, 大学院・芸術工学研究院, 教授 (00158677)
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Keywords | 生理的多型性 / 皮脂腺活動 |
Research Abstract |
今年度前半は、皮脂採取方法および皮脂成分の展開法について確定した。さらに、日本、香港およびポーランドにおいて同一刺激による皮脂腺活動を検討することとした。同一刺激としては、水分特性の異なるパジャマまたは肌着を用いることとした。日本での実験では、綿、ポリエステルおよび、吸湿性がその中間に位置するアクティコット【○!R】のフライス肌着上下を用いた。ポーランドでは、綿、麻(リネン)およびポリエステルの平織パジャマ上下を用いて、それぞれの担当者がH16年10〜12月にかけて実験を実施した。香港における実験は、担当者の都合によりH17年2〜4月に実施予定である。 皮脂採取方法は、有機溶媒を用いたカップ法背中肩甲骨上部を皮脂採取部位とした。分析は、薄層クロマトグラフ法を用いた。皮脂成分の展開は、A.ヘキサン、B.ベンゼン、C.メタノール:クロロホルム:水(20:95:1)、D.ヘキサン=ジエチルエーテル:酢酸(70:30:5)によって実施し、スクワレン(SQ)、トリグリセリド(TG)、ワックスエステル(WE)、遊離脂肪酸(FFA)コレステロールエステル(CE)、コレステロール(Cho)、セラミド(Cer)の7種類に分離展開した。標準皮脂にもこの7種類(セラミドはIII、IVタイプのみを使用)の成分を用い、0.01,0.1,0.5,1mg濃度のものを検定に供した。展開後の薄層プレートは、デンシトメーターによって各波長ピークからそれぞれの成分濃度を算出した。併せて、採尿を実施し日本での実験では、副腎アンドロゲンとして17-ケトステロイドを、カテコールアミンとしてバニルマンデル酸を測定した。現在分析中である。
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