2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16370107
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Research Institution | Siebold University of Nagasaki |
Principal Investigator |
綱分 憲明 県立長崎シーボルト大学, 看護栄養学部, 教授 (10172040)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 正憲 佐世保工業高等専門学校, 一般科目, 教授 (10106148)
吉塚 一典 佐世保工業高等専門学校, 一般科目, 助教授 (10220691)
村木 里志 九州大学, 大学院・芸術工学研究院, 助教授 (70300473)
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Keywords | 身体組成 / 生理的多型 / 体型 / 生活習慣 / 遺伝 |
Research Abstract |
これまで本研究者らは、発育急進期といわれる15歳頃までの青少年前期にあたる児童・生徒を対象に、体型や身体組成について、特に運動習慣の面から検討してきた。本研究で対象としている15歳から20歳に至る時期は、発育急進期後の形態や機能の発育・発達の充実・完成期にあたる。また、この時期は、生活習慣の変化の中でも特に個々の運動習慣の違いが現れ始める。それゆえ、この時期の体型や身体組成は、発育・発達の影響を強く受ける15歳頃までとは異なり、運動習慣の影響がより強く反映され始めると考えられる。このように同じ青少年期でも、時期によって運動習慣が体型や身体組成に与える影響は異なると考えられ、こうした検討は、肥満・痩せ予防の面からも重要であると思われる。そこで、16年度では男子、17年度では女子を対象に、身体各部の形態計測値(周径囲、皮下脂肪厚、BMIによる肥満度評価),空気置換法による身体組成(体脂肪率、除脂肪体重など),体力測定、食事摂取状況調査,日常の運動・食事にかかる日常生活行動調査等を実施してきた。同時に、保護者の同意が得られ,なおかつその体型の把握に努め、16年度に男子では192名、17年度の女子では140名の保護者の同意・協力を得て、親子間のBMIや遺伝的な関係などを検討しているが今後の男女比較を考えると女子は男子に比べて少ない。このため、18年度についても女子は県立長崎シーボルト大学生及び近隣高校生を対象に、約100名程度の調査・測定を引き続き実施の予定である。なお、これまでに得られたデータについては、男女別に解析をしているが、男子については、生理人類学会第54回大会で発表するとともに、18年度早々に向けて遺伝や生活習慣と体型との関係について,母親の方が父親の方よりも影響力が高いとする論文を生理人類学雑誌へ投稿することを進めている。
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